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中国、麻生太郎氏を「身のほど知らず」と批判する一方で…日本への団体旅行解禁に「意味不明」SNSで拒否感拡がる

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.10 17:54 最終更新日:2023.08.10 17:57

中国、麻生太郎氏を「身のほど知らず」と批判する一方で…日本への団体旅行解禁に「意味不明」SNSで拒否感拡がる

2019年には街に中国語の看板があふれたが…(写真:Nicolas Datiche/アフロ)

 

 8月10日、中国政府は、日本への団体旅行を解禁したと発表した。新型コロナウイルスの流行を受け、2020年1月に団体旅行を停止して以降、約3年半ぶりの再開となる。

 

「日本政府観光局」のデータでは、コロナ流行前の2019年、中国人客がインバウンド全体の約3割を占め、最多だった(総数およそ3188万人のうち959万人)。また、中国人客による2019年の消費額は1兆7704億円にのぼり、インバウンド消費額全体の約4割を占めた。

 

 

 中国政府の発表を受け、10日の東京株式市場では、航空や鉄道などインバウンド関連企業の株価が、軒並み上昇した。

 

 同日、磯崎仁彦官房副長官は、会見で、日中首脳間で国民交流を進めていく方針で一致している点に触れ「政府として引き続き日中の交流活発化に向けて取り組む」と述べた。

 

 だが、日本と中国の間にはさまざまな問題が横たわっている。

 

 たとえば、福島第1原発の処理水をめぐり、中国は「核汚染水」と表現し、危険性を大々的に宣伝中だ。7月からは、日本の水産物に対する全面的な放射性物質検査を始め、放出前から事実上の輸入規制を課す対抗措置を開始した。

 

 8月9日には、在日本中国大使館が、訪問先の台湾で日米や台湾に「戦う覚悟」が求められているとした自民党・麻生太郎副総裁の発言をめぐり、「身のほど知らずで、でたらめを言っている」と批判する報道官の談話を発表してもいる。

 

 緊張状態が続くなかで、中国が日本への団体旅行を解禁したことに、SNSでは拒否感が拡がっている。

 

《「身の程知らず」などほざいておきながら団体旅行客を送り付けてくるとか意味不明》

 

《日本にくるなよ!処理水を飲みに来るのか?》

 

《中国人は来なくていいよ。中国人観光客が増えると他の国の観光客が減ってしまうよ》

 

《さあ、ホテル取れなくなるぞ~。高くなるぞ~。気軽に行けた3年間の国内旅行。終焉を迎えますね…》

 

 夏の観光シーズンを迎えた北海道では、すでに1室1泊10万円前後の料金を提示するビジネスホテルが出るなど、ホテル代が高騰している。ここに中国人の団体客が加われば、日本人の国内旅行も高嶺の花になりかねない。

( SmartFLASH )

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