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大阪万博の350億円リング「日よけ、雨よけに大きな役割」自見担当相の発言に「マシな言い訳考えろ」集まる批判

社会・政治 投稿日:2023.11.09 17:30FLASH編集部

大阪万博の350億円リング「日よけ、雨よけに大きな役割」自見担当相の発言に「マシな言い訳考えろ」集まる批判

11月2日、大阪・関西万博の会場建設費をめぐり、西村康稔経済産業相(左)とともに記者会見に臨んだ自見英子万博担当相(写真・時事通信)

 

 11月8日、自見英子(はなこ)万博担当相は衆院内閣委員会で、2025年大阪・関西万博の会場に建設する木造建築物「リング」(大屋根)について、「夏の暑い時期に開催される。日よけの熱中症対策として大きな役割を果たす」と述べ、「万博会場に欠かせない建築物」との認識を示した。

 

 大阪万博では、当初、シンボル的な建物を設ける予定はなかった。だが、会場デザインを務める建築家の要求で、2020年12月に「リング」が加わり、350億円をつぎ込むことになった。

 

 

「リング」は6月末から建設が始まっており、2025年2月ごろの完成を目指している。完成すれば世界最大級の木造建築物となるが、万博閉幕後には解体し、木材を民間に売却する方針だ。

 

 自見氏はリングについて「万博の理念を示す大きなシンボルだ」と説明したうえで「リングの上に屋根をつけてもらうことで、日よけの熱中症対策として大きな役割を果たす。雨よけにもなる。万博を担当する大臣として1日20万人をお迎えする責任がある。当然、必要だし、国民にとって必要だ」と述べた。立憲民主党の中谷一馬氏への答弁。

 

 2018年当初、日本国際博覧会協会(万博協会)は、2005年愛知万博の費用をもとに会場建設費を1250億円としていた。だが、2020年に1850億円に増額。さらに今回、2350億円になり、当初の予定からほぼ倍増することとなった。1850億円に増額されたときに加わったのが「リング」だ。

 

 10月31日、参院予算委員会で立憲の杉尾秀哉氏が「リング」の問題を取り上げたことで、建設に反対する声が高まった。

 

 自見大臣が「リング」について、「日よけの熱中症対策」と意義を強調したことに、立憲の蓮舫参院議員は同日、自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。

 

《そおか!日よけかぁ!そりゃ大きな役割で必要ですね。と、私は思いません。350億円。》

 

 SNSでは、自見大臣の答弁に対して批判的な声が多く上がっている。

 

《日よけで350億円とは高価な傘です。とても信じられない反論です》

 

《350億円?? だったら 帽子被るなり 日傘さした方が良さそう》

 

《日よけやったら、海にせり出している部分、要らんやろ...そんな維新クオリティ な言い訳じゃなくもっとマシな言い訳考えてこいよ》

 

《政治家が国民をバカにしているってもう分かるよね?》

 

 11月3~5日、共同通信社が実施した世論調査では、大阪万博開催について「不要だ」は68.6%。350億円もかける「リング」が「日よけ」で、国民が納得するはずがない。

( SmartFLASH )

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