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「民主主義を無視した独裁」維新・馬場代表、「万博絶対にやめない」断言に寄せられる批判

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.11.27 16:23 最終更新日:2023.11.27 16:30

「民主主義を無視した独裁」維新・馬場代表、「万博絶対にやめない」断言に寄せられる批判

 

 11月26日、日本維新の会馬場伸幸代表はインターネット番組『ABEMA的ニュースショー』(ABEMA)に出演。2025年大阪・関西万博について、「絶対にやめない。国のイベントだから、世界から信用を失う」と断言した。

 

 万博は会場建設費が当初の1250億円から2350億円にほぼ倍増。建設費用は、国と大阪府・市、経済界が3分の1ずつ負担することになっている。

 

 

 馬場代表は「名称は大阪・関西万博となっているが、国のイベント。主体的に国が費用負担していく。その中で地元や経済界にも負担をお願い。当然の話だ」と説明。

 

 時事YouTuberのたかまつななが「国民の反対がものすごく多くなってきた場合、やめることは検討するのか」と問うと、馬場代表は「絶対にやめない。やめると、日本の国のイベントだから世界から信用を失う。未来永劫、日本が世界を巻き込むイベントに名乗りをあげるということができなくなる」と説明。「(国民に)説明をし続ける。ご理解をいただくように頑張る。その結果、大阪ではほとんど反対がない」と主張した。

 

 立憲民主党の蓮舫参院議員は11月26日、自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。

 

《世界の信用の前に国民の信用が大事でしょ。》

 

 11月3~5日、共同通信が実施した世論調査で、会場建設費が上振れする大阪万博開催について「不要だ」は68.6%、「必要だ」は28.3%だった。

 

 開催地の大阪を地盤とする日本維新の会の支持層でも「不要だ」との回答が65.7%で「必要だ」の33.1%を大きく上回った。

 

 万博の中止を決めた場合の補償額の上限は、現在2億3239万2000ドル。日本円にして約350億円、奇しくも建設費増額の大きな原因になった、世界最大級の木造建築物「リング」の建築費用とほぼ同額である。

 

 だが、2024年4月13日以降、補償上限額は5億5700万ドル(約844億円)と2倍以上に跳ね上がる。中止を決断するリミットもあと100日ちょっとと迫っている。

 

 馬場代表が万博について「絶対にやめない」と断言したことに、SNSでは批判が殺到している。

 

《国民がどんなに反対しても、絶対に万博だけはやりたいとの発言。これじゃ民主主義を無視した独裁ですよ》

 

《「絶対にやめない」て維新が決められること?維新の金?大阪市の金やろ?ほんで国費も負担決定やろ?もはや大阪だけの話ちゃうわな。なんであんた如きが決められると思うの?》

 

《中止して信用を失うか、失敗して信用を失うかの二者択一だ。それなら被害の少ない中止すべきだ。今なら間に合う》

 

《そこまで強情なら別に構わないけど赤字分は税金なんかで補填せず全部、維新が払えよな》

 

 11月24日には、大阪万博の関連経費約750億円が盛り込まれた2023年度補正予算が衆院で可決された。

 

 岸田文雄政権が提出する予算に初めて賛成した維新の馬場代表は、記者会見で、「政府の経済対策は決して十分ではなく、『やらないよりまし』という50点くらいの評価だ」とする一方で、「反対するのは矛盾する面もあり、苦渋の判断だが賛成した」と述べた。

 

「身を切る改革」からどんどん遠ざかっていく維新。なりふり構わず万博開催に突き進むよりも、「苦渋の判断だが、万博は中止を決定した」とするほうが被害が少ないように思えるのだが……。

( SmartFLASH )

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