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元旦を皇居で過ごした“保守派のスター”高市早苗大臣、“ライバル”上川陽子大臣は「盆踊り好き」「酒豪だったのに禁酒」の素顔

社会・政治 投稿日:2024.01.10 06:00FLASH編集部

元旦を皇居で過ごした“保守派のスター”高市早苗大臣、“ライバル”上川陽子大臣は「盆踊り好き」「酒豪だったのに禁酒」の素顔

1月1日の朝、皇居を訪れた高市大臣。地震の影響で、放送予定だったラジオなどが延期になった

 

「『変化を力に』して『明日は今日より良くなる』と国民の皆様が信じられる時代を実現します」

 

 と、年頭所感で力強く語ったのは岸田文雄首相だ。だが、NHKが調査した昨年12月の内閣支持率は過去最低の23%。一方、不支持は58%だ。つまり国民の本音としては、“変化”してほしいのは首相自身というわけだ……。

 

 

「1月下旬から始まる予定の通常国会では、裏金問題が厳しく追及されるでしょうし、4月には岸田首相の求心力を試される補欠選挙もある。9月末の自民党総裁選までに、本格的な“岸田降ろし”が起きるでしょう。ダーティなイメージがついた自民党にとって、今欲しいのは野党に勝てるクリーンな党首。そこで、日本初の『女性首相はどうか』という声が出てきています」(政治部デスク)

 

 候補として、元朝日新聞デスクで、政治ジャーナリストの鮫島浩氏が注目するのは、高市早苗経済安保相だ。

 

「生粋の非世襲組で、無派閥ですから。今でも根強く安倍晋三元首相を信奉する保守派議員にとって思想的にいちばん近いのは高市議員です。総裁選となれば簡単に20人を超える推薦人が集うでしょう」

 

 そこで本誌は、“次期首相候補”として高市大臣がどのような正月を過ごすのか、取材を申し込んだ。結果的に1日16時に発生した能登半島地震のため、本来の予定はすべてキャンセルに。唯一、午前中に正装して皇居を訪れた様子を収めた“自撮り”写真を送ってくれた。今年の抱負を聞いたところ、

 

「まずは、元日の能登半島地震で被災された方々への生活支援、その先の復旧・復興への取り組みが重要です」

 

 そのうえで、大臣としては、

 

「最優先目標は『経済安全保障版セキュリティ・クリアランス制度』を創設すること。昨年10月に、今年の通常国会への法律案提出の許可を総理からいただきました。昨年は、いずれも日本初となる『フュージョンエネルギー・イノベーション戦略』と『宇宙安全保障構想』を取りまとめました。今年は、両分野で日本企業が優位性を持つ多数の技術のビジネス展開を目指します。今こそ『総合的な国力』を強化するべきときです!」

 

 と意気軒昂の様子だ。

 

 一方、思わぬライバルも登場している。上川陽子外相だ。

 

「上川大臣も非世襲で、実力はばっちり。語学に堪能で、米上院議員の事務所で政策スタッフとして働いた実績もあります。菅義偉前首相とも関係良好です」(政治部デスク)

 

 だが、元秘書で、現在静岡市議の福地健氏に話を聞くと、恐縮しきりだ。

 

「元秘書として、上川さんの名前が首相候補として挙がっていることは光栄ですが、外務大臣ですら『大丈夫?』と、地元支援者の方から声が出たほどですから(笑)。地元では、地味で真面目な“普通のおばちゃん”なんです。旦那さんは、東大時代のクラスメートで元日銀マン。娘さんが2人います。上川さんは地盤がないため、かつては選挙にとにかく弱くて苦労しました。政策には強くても政治的なパフォーマンスが下手なんです」

 

 プライベートでは、カラオケと踊りが大好きだという。

 

「カラオケの十八番は美空ひばりの『真赤な太陽』ですね。かなり上手ですよ。踊りもうまくて、静岡でおこなわれる盆踊りは、ひと通り踊れます。大臣になる前は、農協のおばちゃんたちとよく踊っていました」(福地氏)

 

 さらに“酒豪”でもあるが、ある事件をきっかけに飲まなくなったという。

 

「ビールも好きだし、ワイン、日本酒もよく飲んでいらっしゃいました。上川大臣は、犯罪被害者の支援問題に取り組んでおり、オウム事件の被害者と直接会うなど熱心です。法務大臣のときには、麻原彰晃をはじめオウム幹部の死刑執行にサインをしましたが、『私がこの事件を終わらせる』と覚悟を決めたのかもしれません。ただしそれ以来、お酒は飲まなくなったように思います」(地元後援会関係者)

 

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は、この2人を“帯に短し襷に長し”だと評する。

 

「実務能力でいえば、上川大臣に軍配が上がりますが、知名度は高市大臣。しかし結局、今のキングメーカーは麻生太郎副総裁と菅前首相なんですよね。この2人が誰を選ぶかでしょう」

 

 今年“龍になる”女性はどちらか……。

( 週刊FLASH 2024年1月23日号 )

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