巨人軍の原辰徳監督(54)が、’06年に2人組の元暴力団関係者から1億円を恐喝された一件は、今年の6月に『週刊文春』と『朝日新聞』が大々的に報じて騒動になった。恐喝の材料になったのは、1人の女性・R子さんが書いていた日記だった。
今回、本誌はR子さんの日記の核心部分にあたる20ページぶんのコピーを入手した。日記の現物はシュレッダーにかけられたが、ある場所にコピーが残されていたのだ。しかも、これはただのコピーではなく、’06年の恐喝の際、原監督のもとに持ち込まれたものだった。
原監督はなぜ言われるがまま1億円もの大金を払ったのか。日記を見るとその隠されていた謎が解けてくる。そこにはつぎのような驚きの事実が綴られていたのだ。
’91・9・15《マサカのニンシン。7週4日だということ。逆算すると相手は8さん(原監督の背番号)で、ALL STARの日。8さんとはありえナイと思ってたのにィ。この間「しおどき」「別れ話」が出たあと。信じられナイ。全然気付かなかった。話さなきゃ。自分ひとりだけでじゃあやりきれナイ。でも話したら、もう完全に終わりになるんだろうなぁー。「遊びだった」のに、向うにしたら困るんだろうなぁー。でも、私だって困るから。どうなるんだろう》
’91・9・20 HIROSHIMA《行ってうちあける。でも、会えず。Telで話しただけ。どうして会ってもらえナイのか、ぜぇーんぜんわからなかった。何故会えナイかは、教えてくれたけど、納得はできない。それに何も言えなくなってしまう。さいごのさいごまでむこうが決めたとおり顔もみず。こんなことがあってもサイゴじゃナイらしい。顔もあわすしどこかで会えば「よー元気かぁー」とも。「今までどおりとはいかナイけど」…「オマエのことは記憶から消えナイし消すつもりもナイ」「孤独に思わなくていい。何んでも相談すればイイ」。キレイすぎる。それに顔もみず会えなかったことは孤独のなにものでもナイんだけど。さびしい。ただそれだけ》
妊娠を打ち明けられた原監督は、直接会うことを拒絶したように文面からは読み取れる。1人でR子さんが出した結論は衝撃的なものだった。
’91・9・28《きょうやっと手術した。きのうまでのあの身体のだるさ、重さがうそのようにとれた様です。でも、もちろん2週間程しないと元通りにならないそうですが。でもやっぱり気がはれた!!早く気持ちをいれかえて元に戻ろう!!っと》
本誌は巨人軍に日記のコピーを入手した旨を伝え、女性が原監督の子供を妊娠、堕胎した事実があるか問い合わせた。それについて回答は、「原監督と女性に関する質問内容は事実に反しており、前号に記載された巨人広報のコメントは歪曲されている。資料の真偽確認に関する貴誌の対応は非常に不誠実であり、一連の対応に強く抗議します」(読売巨人軍広報部)というものだった。