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大谷翔平“79勤7休”に体が悲鳴! 「WBCシーズンは活躍できない」ジンクス打破のカギは“魔球”スイーパー封印

スポーツ 投稿日:2023.04.18 06:00FLASH編集部

大谷翔平“79勤7休”に体が悲鳴! 「WBCシーズンは活躍できない」ジンクス打破のカギは“魔球”スイーパー封印

今季は投打に加え、配球でも自らサインを出すという〝三刀流〟を継続中の大谷。やることが多すぎて心配する声も(写真・アフロ)

 

 恐れていたことが現実となった。いわゆる“WBC後遺症”だ。シーズンが始まったばかりなのに、日本代表選手の欠場者が相次いでいるのだ。

 

 国内では山田哲人(30)が下半身の違和感を、山川穂高(31)がふくらはぎの張りを訴え、それぞれ登録抹消。海外に目を移せば、ヌートバー(25)が左手親指の捻挫で故障者リスト入り。吉田正尚(29)は右太ももの違和感で、4月13日からの3試合(日本時間、以下同)を欠場した。

 

 

 第1回、第2回のWBC連覇に貢献した元ロッテの渡辺俊介氏(46)が語る。

 

「代表メンバーは投手、野手ともにピークを1カ月早く持ってこなければいけなかったわけですから、今季が例年と比べて大変であることは間違いありません。そしてWBCは、球数や登板間隔の制限がある投手と比べて、野手のほうが負担が大きいと思います。米国の球場の土は、日本と比べて相当、硬いために疲労が蓄積するうえ、つねに精神状態を最高潮に保っている必要があるためです」

 

 もっとも、投手も“WBC後遺症”とは無縁ではない。過去には渡辺氏のほか、松坂大輔氏(42)や澤村拓一(35)など、シーズン後半に疲労から打ち込まれ、前年と比べて成績を落としたケースは枚挙に暇がない。では、二刀流の大谷翔平(28)はどうか。

 

 大谷は、WBCの胴上げ投手となった3日後、マイナーとの練習試合で81球を投げた。開幕後も、中5日のローテーションを守って計19イニングを投げ、自責点はわずか1。防御率は驚異の0.47だ。

 

 しかし、超人的な活躍を続ける大谷に、エンゼルスは13日のナショナルズ戦で休養を与えた。15日からのレッドソックス4連戦を皮切りに、エンゼルスには今季最長の17連戦が待ち受けているからだ。

 

「大谷の次回登板予定は18日ですが、当日は日中にボストンマラソンがあるため、試合開始は高校球児並みの午前11時10分です。しかも、西から東への移動となり、3時間の時差がある。相当、体に負担がかかります」(現地記者)

 

 さらに大谷には、もうひとつの懸念材料があるという。

 

「ここ最近のメジャーでは、スライダーより曲がり幅が大きい“魔球”スイーパーが話題です。そのいちばんの使い手が、大谷なんです」(同前)

 

 昨季からすでに1000球以上投げており、MLBの公式サイトによれば、今季3試合ではストレートが24%に対し、スイーパーは49%に及ぶ。

 

「大谷にとって、それだけ自信がある球種なんでしょうが、肘のひねりが大きいうえに、人差し指と中指に強い力が加わり、肘への負担も非常に深刻なのです。彼はマメができやすい体質ですし、トミー・ジョン手術も経験しており、故障が心配です。三振が奪れる決め球として、ここぞという局面まで“封印”してもいいのでは」(同前)

 

 17連戦を終えても、エンゼルスは息つく暇もない。1日休みを挟んで9連戦。さらに1日休んで13連戦と、殺人的スケジュールが組まれており、前半戦が終了する7月9日までに79試合をこなし、休みはわずか7日のみだ。

 

 ただし、前出の渡辺氏はこう考える。

 

「大谷にとって、強制的な休養は逆効果ではないでしょうか。連戦で疲れが取れないようでは、そもそも二刀流などできませんから。あんなに楽しそうにプレーする姿を見ていると、彼にはグラウンドにいることこそが、リフレッシュになっていると思います。試合に出ないほうがストレスが溜まるはず。休養するかしないかは、自分で決めるべきでしょう」

 

 体が悲鳴を上げる“79勤7休”も、大谷なら乗り越えられそうだ。

 

※成績は4月15日時点(日本時間)

( 週刊FLASH 2023年5月2日号 )

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