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梅宮アンナ「父の仏壇にはネオンをギラギラに光らせたい(笑)」

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.12.31 06:00FLASH編集部

梅宮アンナ「父の仏壇にはネオンをギラギラに光らせたい(笑)」

 

 今年、SNSでの発信が世間から大きな注目を浴びた梅宮アンナに、独自の視点でこの1年を振り返ってもらった。

 

「芸能界に入って30年くらいですけど、いまだに世間で話題になる経緯やキッカケがわからないんですよね。ピックアップしてほしいと思った発信はなかなかされないし、難しい(笑)。

 

 

 そもそも自分が『何者かわからない』って感じていて。バリバリのモデルでもないし、女優でもない。ただ、よく思うのは、“常にモノやコトを紹介していく人” でありたいんです。

 

 いまはSNSで発信することが多いんですが、自分のことを『梅宮新聞』の編集長だと思って投稿しています(笑)」

 

――最近だと、「走りながらフロントガラスを綺麗にする行為は絶対にやってはイケナイ」との “ウォッシャー液” 発言が物議を醸しましたが……。

 

「あれも、あそこまで大事になるとは思わなかったんですよ。『前を走る車がこんなことをやっていた。私はやらないでおこう』くらいにしておけば炎上しなかったんでしょうね」

 

――1990年代~2000年代には、ワイドショーでしばしば話題を集めていましたが、いまと比べて思うことはありますか?

 

「最近はテレビとインターネットが、お互いに干渉しあうことが多くなったのかなと感じています。

 

 たとえば『テレビ番組で○○な発言をして××さんが炎上した』というネットニュースが報じられたり、SNSで炎上した案件をテレビで取り扱ったりするじゃないですか。ネットがテレビの出演者のコメントにも影響を与えていると感じていて。

 

 いい子ちゃん過ぎるというか、一部のネットユーザーにすり寄ったようなコメントを、たまに拝見するんです。あくまで個人的な推測なんですが、ネットで炎上することに縛られすぎていないかなと。ちょっとつまんないなって感じたりしますね。

 

 私は、有名人って “有名税” って言われるように、ある程度はネガティブな話題を質問されることは、あってしかるべきだと思うんですよね。

 

 最近は質問を投げる記者やレポーターの方がネット上でやり玉にあがることも多いですが、私はあまり気にならなくて。

 

 以前はよく芸能レポーターや記者の方に直撃を受けていましたけど、けっこう楽しかったんですよ。まぁ少数派なのかもしれませんが、彼らとは仲よくしていたので。あえて言うなら、スタジオのコメンテーターには少し嫌な思いもしましたが(笑)」

 

――率直なコメントが魅力のアンナさんですが、当時のやり取りを楽しんでいたというのは意外でした。

 

「その場その場で台本なしに受け答えする感じはすごく刺激的だったし、たとえば次の日にスポーツ新聞で記事になったとき、『うまいように書いてるな~』って感心したり。まぁ当時の所属事務所は嫌がってたでしょうけど(笑)。

 

 やっぱり台本のない生のやり取りにこそ、タレントの人柄とかおもしろ味が出るものだと思っているので、醍醐味のひとつだなと。ワイドショーは私を有名にしてくれた大きな要素でもあるし、お行儀がよすぎる現在のテレビにはない、当時のスリリングなやり取りは好きでしたね。守られすぎてる環境も考えものかも」

 

――今年は、父親の梅宮辰夫さんの “看板黒塗り事件” も大きな話題になりました。ビジュアルがショッキングだったので、印象に残ってる方も多いと思います。

 

「初めて見たときは本当にショックでした。看板は、道路を車で走っていると目に入るんですが、父が亡くなってからもずっと残っていたんです。

 

 話を伺うと、契約期間が切れた後も使っていたようで、そこは問題だったと思うんですが。私は父の顔が目に入るたびに嬉しくて、必ず車の中から声に出して話しかけていたほどだったんです。

 

 私もクラウディアさんも事情は理解して、今後は積極的に関与しないことにしました。できれば大事にならないでほしいですね。父も、これ以上トラブルになることは望んでいないと思うので」

 

――辰夫さんといえば、本人直筆のレシピノートが書籍化されましたよね。

 

「そうなんです! それが、すごいタイミングで。本来はあの “黒塗り看板” の投稿をした日が本発売の情報解禁日だったんです。投稿を我慢した方がよかったのかもしれないですが、悲しくてどうしてもおさえきれず……。でも、同じタイミングで本の宣伝をしたら、 “黒塗り看板” 投稿が不謹慎なPRの一環だと思われちゃうじゃないですか。だから、仕方なく1週間くらい遅れて情報解禁になったんです。

 

 レシピは、父が亡くなった後に見つけたんですが、無心になるためにただ本当に好きなことを書き綴ったんだなと感じました。おすすめのレシピをひとつだけ挙げるとしたら、『レタス丼』ですかね。見た目や名前からは想像できないくらいおいしいんです。もともとが有名店の賄い料理で、レタスを牛脂で炒めてご飯に乗せるだけのお手軽な料理なんですが、シンプルだけに奥深くて。私は何十回も作り直して、ようやくコツがつかめました」

 

――辰夫さんが遺されたものといえば、神奈川県・真鶴の別荘がありますよね。移住してリノベーションされたそうですが、暮らしはいかがですか?

 

「渋谷区生まれ、渋谷区育ちの私にはすごく刺激的なことが多いですね。家の近くにサルやハクビシンが出てくるんですよ。眺めはすごくいいし。

 

 ただ、いい意味でも悪い意味でもおとなしくなったというか。たまに『私ジャガイモになってきたな、いやジャガイモを通り越しておじさんだな』って思うことがよくあるんです」

 

――独特な表現ですね(笑)。どういう意味でしょうか?

 

「ネイルもしなくなったし、それを指摘する人も周りにいないし、ちょっとまずいなと思うようになったんです。ちょっと見た目を気にしなくなったというか。

 

 あと、娘は東京に住んでいるんですが、『“ウォッシャー液” は東京にいたときだったら絶対に投稿してなかったよ。わざわざ投稿するってことは世界が狭まっている証拠だよ』って指摘されたんです。たしかに、知り合いはほとんど東京にいるので、誰かとコミュニケーションをとる機会も減りましたし、ハッとしたんです。

 

 それで、これからは東京と真鶴を行ったり来たりすることにしました。決意したときは、父の仏壇に向かって声を出して報告したんです。『東京2、真鶴1くらいの割合にするね、いいよね?』って(笑)」

 

――けっこう詳細に報告するんですね。いまでもよく仏壇に向かうことはあるんですか?

 

「最近もよく仏壇に話しかけますね。大好きな父だったので。でも仏壇ってしんみりしちゃうじゃないですか。なんか、田舎のおばあちゃんの家の仏間をイメージしてもらうとわかりやすいと思うんですが、夜一人になるとちょっと怖いというか。

 

 だから、あえて明るい感じにしてるんです。海が見える部屋で、大好きだったワインセラーの上に置いてるんですよ。本当だったらネオンもギラギラに光らせたいんですけどね(笑)。

 

 決まり事とかも大切だと思うけど、いちばんは故人を思う気持ちだと思っているので、父も喜んでるんじゃないかな。お墓も海が見える明るい場所に建てたんですよ」

 

――先日、ロバートの秋山さんとお墓参りをしたという投稿もしていましたね。

 

「そうそう、秋山君とは5年くらい前に知り合ったのかな。父とはもっと前から交友があったみたいです。Tシャツ脱いだら父の顔になるネタがあるじゃないですか。あれがきっかけだと思います。秋山君は父が亡くなったときも会いに来てくれました。

 

 芸人さんだと、ダウンタウンの浜田さんも来てくれたんです。父の顔を見るなり号泣してくださって。クラウディアさんもずっと号泣してるから、私は逆に冷静になっちゃったんです。たぶん『ちゃんとしなきゃ』って気持ちだったんだと思います。

 

 すると、その光景を俯瞰的に見ている私がいて、浜田さんと両親、私が一緒の空間にいることや当時のシチュエーションが現実離れしすぎていて、テレビを見ているような錯覚に陥ったんです。ちょっと不謹慎かもしれませんが、コントの設定みたいだなって思ってちゃいました。『絶対に笑ってはいけない』場面だとは思ったんですが、浜ちゃんの顔を見るとどうしても堪えられなくて。笑っちゃいました(笑)。

 

 私が泣けたのは、けっこう後になってから。それこそ、いまでも仏壇の前で泣いたりすることはあるんですけどね。今年はSNSで炎上したり(笑)、本当に学びの多い1年でした。これからも無理せず、私らしく生きていきます。たまにでいいので、私の意見が、みなさんが何かを考えるきっかけになったら嬉しいですね」


うめみやあんな

1972年8月20日生まれ 49歳 東京都出身 1990年代にファッションモデルとして芸能界デビュー。両親は役者の故・梅宮辰夫、元モデルの梅宮クラウディア。端正なルックスと親しみやすいキャラクターで一躍人気タレントになった。モデル経験を活かし、「anmo closet」というファッションブランドを展開。今年11月には、主婦の友社より『梅宮家の秘伝レシピ -梅宮辰夫が家族に遺した料理帖-』が発売された。そのほか最新情報は公式Instagram(@annaumemiya)にて

 

( SmartFLASH )

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