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『君の花になる』本田翼の演技に酷評も…スピーディな展開に胸キュンシーンと見どころ満載

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.25 11:00 最終更新日:2022.10.25 11:00

『君の花になる』本田翼の演技に酷評も…スピーディな展開に胸キュンシーンと見どころ満載

 

 どうしてこうも評価に差が出てしまったのか……。フジテレビ系の川口春奈主演『silent』と同じ6%台スタートながら、SNSなどでつぶやかれる評価がほぼ真逆となっている本田翼主演の火曜ドラマ君の花になる』(TBS系)。

 

 10月6日に放送スタートした『silent』第1話の世帯平均視聴率(※ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)は6.4%。対して10月18日にスタートした『君の花になる』第1話の世帯平均視聴率は6.5%とほぼ互角。

 

 

『silent』は聴覚障害者になった男性が、8年前に別れた元カノと再会するラブストーリーで、SNSなどで「泣ける」と話題に。「TVer」の第1話見逃し配信は、放送後1週間(10月6日~13日)で531万再生を突破し、フジテレビの全番組で歴代最高を記録するほど反響が大きいのである。

 

 現時点で『君の花になる』の「TVer」見逃し配信の放送後1週間の結果は出ていないが、酷評が多いところを見る限り、『silent』には遠く及ばなそうな気配だ。

 

■『逃げ恥』を生み出した枠で残念な低視聴率スタート

 

『君の花になる』は、本田演じる元高校教師・仲町あす花が主人公。あす花は、事務所から契約解除を宣告されているボーイズグループ「8LOOM(ブルーム)」のメンバーが住む寮の寮母となる。

 

「8LOOM」は高橋文哉演じるリーダーの佐神弾など、7人の個性的なメンバーが集まっており、あす花は寮母として彼らがトップアーティストになる夢を応援していくというストーリー。

 

 放送枠「火曜ドラマ」(TBS系・火曜22時)は、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)、『私の家政夫ナギサさん』(2020年)など、恋愛ドラマのヒット作を量産してきた。

 

 そのため、視聴率の重要性が低下した今のご時世と言えど、6.5%スタートは不発と言わざるを得ないだろう。また、前クールは永野芽郁主演の『ユニコーンに乗って』だったが、こちらの初回の世帯平均視聴率は8.7%を記録していた。つまりは、前クールから2.2%も下げてしまったことに……。

 

■本田翼主演でドラマを作るなら、コレが最適解

 

 SNSに書き込まれた『君の花になる』への意見を見ると、演技がつたないとして主演の本田が一番の槍玉にあがっている印象。確かに本田の演技は “がんばってセリフをしゃべってます感” があり、上手いとは言えないのだが、筆者は「まぁこんなもんでしょ」ぐらいの感想だった。

 

 シリアスな恋愛ドラマなら高い演技力が問われるだろうが、本作のようなドタバタラブコメには、本田の一本調子な演技がちょうどフィットしている気さえする。

 

 たとえば、昨年10月期の火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』では、ヒロインを演じた清野菜名の演技力が高すぎるあまり、ヒロインの言動にイライラしてしまったこともある。

 

 同名漫画のドラマ化だったのだが、漫画なら笑って読み飛ばせるようなヒロインの突飛な行動や理不尽な発言が、実写では清野の演技力によって “リアルに嫌な女” になってしまったのだ。

 

 これはあくまで筆者個人の見解なのだが、ドタバタラブコメはヒロインを演じる女優の演技が多少ヘタなほうが頭を空っぽにして観られるから、ちょうどいい場合もある。キャラクター造形の甘さなどがさほど気にならなくなるからだ。

 

 そういう意味で、『君の花になる』のような作品には、芸能人として華のある本田は適役なのではないか。

 

 もちろん、本田の演技を受け付けない層が一定数いることは理解できるし、彼女の演技で観る気がなくなったという方々の感性や気持ちは尊重したい。

 

 ただ、制作陣が「本田翼主演でドラマを作る」ところから企画をスタートさせたと仮定するなら、ラブコメドラマを用意したのは最適解だったと思う。シリアスな恋愛ドラマや、刑事もの・法廷もの・医療ものドラマより、彼女の演技がハマっているはずだ。

 

■飽きさせないスピーディさやラブコメ展開が見どころ

 

『君の花になる』は、作品として評価できるところや見どころも満載である。第1話は展開がスピーディで、サクサク話が進んでいくので飽きずに観ることができた。

 

 たとえば、リーダー・弾はあす花の教師時代の教え子で、再会当初は彼女に反発していたものの、第1話ラストではすでに同志のように受け入れていた。あす花の耳元で「あんたの夢も俺が叶えてやるよ」と囁く胸キュンシーンもあり、早くも心の距離は近くなっている。恋愛禁止を言い渡されている2人が恋愛関係に発展していくかも注目だろう。

 

 また、実は「8LOOM」には脱退メンバーが1人いるのだが、中盤回か終盤回でそのメンバーが復帰して、8人で成り上がっていくという展開になりそうな予感。その途中参戦するメンバーを誰が演じるのかも気になるポイントである。

 

 ――今夜放送の第2話以降で低評価をくつがえし、ぜひとも汚名返上してほしい。

 

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

( SmartFLASH )

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