●「当時、僕は独身ですし、なにか問題がありますか?」
園氏の間近で、さまざまな頼みごとを聞いていたAさんもまた、園氏に「女性の手配」を指示されていた。
「園さんに『共演した女優を俺に紹介できるか? 女優のひとりくらい口説けない役者は、役者じゃない。連れてきたら役者として見てやる』と言われ、共演者のYさんに連絡するように仕向けれたんです。
Yさんは、園さんの映画が好きだったので、“宅飲み” をすることになり、一緒に園さんの自宅に向かいました。すると、私だけ帰るようにうながされたんです」
園氏に自宅から追い返されたものの、Yさんが手を出されるのではないかと心配になったAさんは、引き返したという。
「部屋に入れてもらい、監視のために2人の前に居座り続けました。すると、園さんは『お前、もしかしてヒーローのつもりか?』と言い、Yさんとのディープキスを見せつけてきたんです。
彼女も “自宅に来た意味” をわきまえたようで、『大丈夫だから。そういうのじゃないから』と私に告げて、園氏と寝室に向かいました。
Yさんはその後、『何もされなかった。優しかった』と言い、私が園氏を紹介したことを感謝していましたが、私の連絡がきっかけで、そういった流れになったことを振り返ると、複雑な気持ちになるんです」
その後、Yさんは園氏の映画に出演している。これについて、園氏はこう説明した。
「Yさんは僕も知っています。たしかに僕の映画にも出ています。当時、僕は独身ですし、なにか問題がありますか? (性的関係があったかどうかは)プライベートな話なんで」
今回、本誌が取材した証言者は元付き人のAさんだけではない。園氏の映画に出演したことがある女優のBさんも、園氏から複数回の性的関係を強要されたと明かした。
Bさんがこう話す。
「当時の私は園さんの作品が好きで、すごい監督だと思っていました。付き合っていた男性が(Aさんとは別の)脚本助手を務めていたこともあり、その男性が紹介する形で園さんに初めて会ったんです。
2010年ごろ、男性と一緒に、園さんの家に初めて行ったとき、私だけ別の部屋に連れていかれ、園さんから急に『添い寝をしてほしい。何もしないから』と言われて……。
そのまま、関係を強要されました。驚いて声も出せなくて、断ることはできませんでした。園氏の様子から、すごく手慣れた感じがしました」
以来、園氏に呼び出されて、数回、関係を強要されたと話してくれたBさん。当時は複雑な心境を抱えていたという。
「そんなことをされても、映画監督として尊敬の気持ちが少しはあったんです。また、そのときはまだ『こういう業界なのだから、慣れていかないといけない』と思っていました。
『飲んでいるから来い』と呼び出されて到着すると、ひとりで泥酔した園さんがいきなりズボンを下ろし、『しゃぶって』と口淫を要求されたこともありました。
園さんは『俺とヤッた女優は、必ず映画に出している。ほかの監督と俺は違う』と甘えるようにつぶやいていました。高圧的な言い方ではなかったですが、そういう態度で女優に接して、都合のいい相手を選んでいたんだと思います。
女優として評価する前に、肉体関係を半ば強要する。なぜそうなるのか、理解に苦しみます」
Bさんとの出会いは、彼女から聞いたとおりに認めた園氏だが、「強要」については否定する。
「その後の話ですが、彼女が出演したDVDが発売されて、Bさんと、その彼氏の男性が『観てください』と僕の自宅に来たんです。性的強要があったとしたら、そんなことするでしょうか。
また、『俺とヤッた~』というセリフは『週刊女性』の見出しと丸々同じですが、これはいま裁判で、取材テープにこんな言葉はなかった、となっているんです(弁護士から『生の言葉として出た事実はない。そういう趣旨の言葉がまったくなかったわけではない』と補足が入る)。
さらにその後、Bさんと、ある映画の打ち上げ会場で再会したときに楽しく会話をしたんですよ。つまり、僕が言いたいのは、性的強要をされた人が、その加害者と談笑するようなことはありえないのではないかということです」
園氏が「楽しく会話をした」と話したことについて、Bさんにあらためて尋ねると、「私としてはあいさつ程度で、そんな気持ちはなかったです」と話した。
本誌が、もう一点、回答を求めたものは、Aさんが保存していた、園氏からのテキストメッセージについてだ。
2012年10月29日から11月12日にかけて、園氏から送られてきたテキストメッセージには、こんな文言が残されている。
《ジスロマックSRドライシロップを通販で買う!》
《わかった?》
《早くGET》
《ジスロマは、錠剤も、ある!》
《もうダメだ》
《早く薬飲まないと》
《気が狂いそえ》
《狂いそうだあ!》
( SmartFLASH )