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宮本和知、47歳で産まれた次女の奮闘姿が背中を押した!原監督に直訴「女子野球にもっと力を!」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.08.26 06:00FLASH編集部

宮本和知、47歳で産まれた次女の奮闘姿が背中を押した!原監督に直訴「女子野球にもっと力を!」

野球を始めた次女の璃乃さん。宮本和知は、璃乃さんが野球を楽しむ姿を見て、女子野球の可能性を感じたという

 

「60歳から、ゆっくり過ごすつもりだったんだけどな」

 

 そう言って笑うのは、巨人の左腕として長年活躍し、現在は野球解説者やコメンテーターを務める宮本和知氏(59)だ。最初の結婚は、24歳のときだった。

 

「引退前年の1996年に離婚して、僕が一人娘を引き取ったんです。当時、娘は小学2年生。野球選手とシングルファーザーの両立は大変でしたよ。すぐに山口県に住む両親を呼び、手伝ってもらいました」

 

 

 引退後も明るいキャラクターで、野球解説やテレビタレントとして引っ張りだこ。親子の会話は “交換日記” でおこなったという。

 

「娘からの提案だったんですよ。家に帰ると机の上に、娘が学校での出来事を書いた日記が置いてあるんです。そこに、僕も仕事のことや感想なんかを書くんです。娘にとっては、僕がテレビに出ていたから『あれが私のパパよ』って、誇りになっていたみたい。嬉しいですよね」

 

 2008年に現在の妻、奈緒子さんと再婚したが、交際当初は再び家庭を持つつもりはなかったという。

 

「長女のこともあるので、躊躇していました。でも逆に、妻と長女が仲よくなっちゃって(笑)。娘が背中を押してくれたので籍を入れました。そのときは、年齢のこともあるので、子供は作らないつもりでした。妻も理解してくれていたんです。

 

 でも、口ではそう言っても、視線とか仕草とかで、なんとなく察するじゃないですか。本当は欲しいのかなって。それで一念発起、47歳で次女が誕生しました。生まれてくると、そりゃあかわいくて仕方ないですよね」

 

 元プロ野球選手といえど、金銭的な不安はあったという。

 

「一人育てるのに、1000万円とか2000万円かかるというでしょ。不自由な思いはさせたくないし、習い事もさせたいし、稼がなくちゃと思いましたよ(笑)。

 

 とはいえ、体力的に無理はできないから、いかに効率的に働くかを考えています。父親としては、なるべく娘に干渉しないように、いい距離感を保つことを心がけています。

 

 本当に大変なときは相談してくるから、それまでじっと見守ってあげるのが役割なのかなと思います。たとえば、お母さんと喧嘩したとかね(笑)。おかげで難しい年ごろでもうまくいきました」

 

 現在、次女の璃乃さんは中学1年生。彼女の存在が、宮本の “野望” に、大きな影響を与えた。

 

「僕は地元・葉山で、葉山巨人軍という少年少女軟式野球のチームの総監督をやっているんです。

 

 次女が昨年、『野球やる!』と突然言いだして、1年間だけうちのチームに入ったんです。未経験なのに、小学校低学年のコたちに『グローブをワニさんの口みたいに開いてキャッチするんだよ』とか上手に教えるんですよ。試合前も『整列しなさい!』と、子供たちを並ばせたり……。しっかり “お姉さん” をやっていてね。

 

 さらに、妻も野球未経験なのに、指導者のライセンスを取って、うちのチームで教えているんです。そしたら、子供たちがとても楽しそうにしているし、入団するコもグッと増えました。

 

 男だけだと、ひと昔前の少年野球のように『おいコラ!』と、つい厳しく指導してしまうじゃないですか。妻と娘が参加してくれたことで、一気に優しく明るい雰囲気になったんです」

 

 宮本はここで、女子野球の可能性を強く感じたという。

 

「“母と娘” が野球を楽しめるんだから、これをもっと広げたいと思ったんです。でもそのためには、野球をやっている女のコが憧れる、プロの女子選手が必要です。そこで、原辰徳監督に『女子野球に力を入れましょう!』と、何度も直訴しました」

 

 2019年からコーチとして巨人に復帰していた宮本は、食事をするたびに原監督に相談したという。その熱意は、山口寿一オーナーをも動かし、今シーズンから「読売ジャイアンツ女子チーム」が誕生。宮本は初代監督を務めている。

 

「女子野球って、ものすごくおもしろいんですよ。みんな仕事をしながら、野球をしたくて集まっています。男の選手より、感情が表によく出てすぐに泣くんです。雰囲気は、高校野球に近いかもしれません。

 

 阪神にも女子野球チームが出来ましたし、一緒に盛り上げたいですね。いつか女子サッカーのように、完全なプロリーグを作りたいです」

 

 一方、現在、次女は大谷翔平選手に夢中だ。

 

「妻とLAに遊びに行くとは聞いていましたが、ある日テレビを見ていたら、娘がアナハイム球場の前で、日本人ファンとしてインタビューを受けていて驚きましたよ(笑)。家族それぞれ、好きに飛びまわる日々ですが、楽しいですよ。家庭を持つ幸せですね」

 

 パパは今日も女子球界のため奔走する。

 

取材&文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)

( 週刊FLASH 2023年9月5日号 )

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