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「堺雅人と役所広司が刺し違える!?」『VIVANT』最終回を美川憲一らが大胆予想 監修者が明かしたリアルな「アドバイス」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.09.11 06:00FLASH編集部

「堺雅人と役所広司が刺し違える!?」『VIVANT』最終回を美川憲一らが大胆予想 監修者が明かしたリアルな「アドバイス」

愛知県内のロケ現場では、カットがかかった後も目力MAXの堺雅人。乃木の本当の姿は、明かされるのか(写真・久保貴弘)

 

 ドラマVIVANT』(TBS系)が、いよいよ佳境を迎えている。

 

 乃木(堺雅人・49)や黒須(松坂桃李・34)らが所属する自衛隊の秘密情報組織「別班」や、ノゴーン・ベキ(役所広司・67)率いるテロ集団「テント」、それを追う公安刑事の野崎(阿部寛・59)。組織の描かれ方のあまりのリアルさに、大物政治家までが「別班」について言及するほどだ。

 

 

 リアルさの精度を支えるのが、ドラマの公安監修を務めた勝丸円覚氏だ。きっかけは、約1年前。著書『警視庁公安部外事課』(光文社刊)を読んだ、福澤克雄監督チームから依頼があったのだ。

 

「私が、海外での情報収集経験がある公安の外事警察出身ということで、白羽の矢が立ったのでしょう。何度もブレーンストーミングを重ねました。私のアドバイスが、緻密なストーリーに練り上げられていったのです」

 

 勝丸氏のアドバイスが生かされたのが、乃木、野崎、柚木(二階堂ふみ・28)、ドラム(富栄ドラム・31)がラクダに乗ってモンゴル国境までたどり着いた、第3話のシーン。4人はその手前で、バルカ共和国のチンギス刑事らに連行されそうになるが……。

 

「福澤監督とのやり取りのなかで、私はGPSの位置情報をずらすことを提案していました」(勝丸氏)

 

 ドラマでは、絶体絶命のタイミングでモンゴルの国境警備隊から着信があり、チンギスに「すでに国境を越えている」と告げる。GPSで確認し、悔しそうに4人を解放するチンギス。じつは、野崎の部下の新庄(竜星涼・30)が、ひそかに嘘の国境の位置情報を流すようモンゴル側に依頼していたのだ――。

 

「偽造パスポートでロシアの国境を越えてしまえばいいという話は、第6話でテント幹部のアリ(山中崇・45)の逃亡シーンに採用されていました」(同前)

 

 堺の演技には、実際にロシアのスパイを追ってきた勝丸氏も太鼓判を押す。

 

「一流のスパイは目つきが鋭く、まわりもよく見えていて、身なりもジェントルマン。でも、一流を超えたスパイはぼんくらに見えたりするんです。福澤監督はそれを知っていて、最初に堺さんをとぼけた商社マン役にしたのでしょう。一方、別班での堺さんは目力があって、声色までまったく違うんです」(同前)

 

 来たる最終回について、勝丸氏は「まだまだすごい展開が続きます」と笑うのみ。そこで本誌は、『VIVANT』ファンの著名人たちに、結末を予想してもらった。

 

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏は語る。

 

「最後は、ハッピーエンドにはならないでしょう。DNA鑑定で、親子であることがわかったノゴーン・ベキと乃木のどちらか、あるいは両方が死んじゃうような……。私は2人がわかりあったうえで、刺し違えてしまうのではないかと予想します。それぞれのキャラがどう報われるのか、落としどころが難しすぎますね」

 

『宮本から君へ』などの作品で知られる漫画家の新井英樹氏は、こう考える。

 

「作り手から、覚悟をすごく感じますね。第4話で、乃木が山本(迫田孝也・46)を橋から突き落とすシーンや、第6話で『テント』の本拠地を吐かせるために、集団の幹部・アリの家族の首に縄をかけて尋問するシーンは、『主人公にこれをさせるんだ』と驚きました」

 

 新井氏が考える最終回は、作風さながらアナーキーだ。

 

「この先、乃木がテントと一緒に行動するのか、止めようとするのかはわかりません。俺としては、テロを成功させることで、視聴者に問題を投げかけるようなラストを見てみたいです」

 

 歌手の美川憲一も、『VIVANT』のファンのひとりだ。

 

「ほら、第1話で乃木、野崎、柚木が、警察犬の追跡から逃れるために汲み取り式便所の中に隠れるシーンがあったじゃない? クソまみれになっちゃって……(笑)。『役者さんってここまでやるのね……』と、ほんと感心しちゃったわよ! このドラマ、最後はどうなるのかしらね……? 乃木が別班を裏切るんじゃないかしら」

 

 コラムニストの辛酸なめ子氏は、こう考える。

 

「少し頼りない平凡な商社マンだった主人公が、じつは“別班”所属で特殊能力の持ち主という正体が判明して以降、次々とベールがはがされていく展開にカタルシスを感じています。私はテントのメンバーに、最後はテロや裏社会とは関係のない、ラクダや羊と一緒に生活する遊牧民の生活に戻ってほしいですね」

 

 元神奈川県警刑事で、警察ジャーナリストの小川泰平氏は次のように話す。

 

「私は国際捜査課にいましたが、野崎が所属する公安警察に近い立場だったのかもしれません。国際捜査課は、案件によっては外務省に出向し、二等書記官として大使館や領事館で情報収集をおこなうこともあるんです。私は、乃木が悪者で終わるはずがないと思っています。いまは野崎に追われていますが、じつは2人は仲間だったということになると思っています」

 

 予想を超える結末が待っていそうだ。

( 週刊FLASH 2023年9月26日・10月3日合併号 )

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