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「泣きそうになった」「誰だって嫌だ」『海猿』原作者、芦原妃名子さん悼んだ “最後の一文” に集まる共感

エンタメ・アイドル 投稿日:2024.02.03 14:59FLASH編集部

「泣きそうになった」「誰だって嫌だ」『海猿』原作者、芦原妃名子さん悼んだ “最後の一文” に集まる共感

映画『海猿』に参加した伊藤英明、加藤あい、香理奈ら(2003年)

 

 2月2日、『海猿』『ブラックジャックによろしく』などの作品で知られる漫画家・佐藤秀峰氏が、自身のnoteを更新し、『海猿』映像化をめぐる経緯を告白した。

 

 1月29日、ドラマセクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった。26日、芦原さんは自身のXにて、ドラマ制作の過程で、原作を改変する動きがあったと苦言を呈していた。最終的には、9・10話の脚本は自ら担当することになったとも明かしている。

 

 

 芦原さんの訃報をうけ、SNS上では漫画作品の実写化をめぐり議論が沸き起こった。かつて『海猿』の映画化でトラブルがあったことも話題にのぼり、作者自身も当時のことを思い出したようだ。

 

「死ぬほど嫌でした」というタイトルでnoteを更新した佐藤氏は、芦原さんの訃報に触れ《とても悲しいです》とつづったうえで、当時の出来事がフラッシュバックしたと明かす。

 

 佐藤氏も、『海猿』映像化の過程では意思が尊重されず、ある日、突然映画化が決まったと告白。口を挟む余地もなく、《すでに企画が進んでいることを理由に、映像化の契約書に判を押すことを要求されました》という。原作使用料は200万弱だった。

 

《映像関係者には一人も会いませんでした。脚本?見たことがありませんでした。(中略)作品が自分の手から奪われていく感覚がありました。》

 

《映画はDVD化されてから観ました。クソ映画でした。僕が漫画で描きたかったこととはまったく違いました。》

 

 その後も、テレビ局にアポなし取材をかけられたり、関連本を無断で出版されたりと、多くのトラブルがあったという。最終的に、原作使用の契約更新を拒否したため、現在はドラマ・映画ともにお蔵入りとなっている。

 

 最後の一文では、《芦原さんについて「繊細な人だったんだろうな」という感想をいくつか見かけました。多分、普通の人だったんじゃないかと想像します。普通の人が傷つくように傷つき、悩んだのだと思います。》と結んでいる。

 

 芦原さんは、『セクシー田中さん』や『砂時計』など、キャラクターの内面を繊細に描写する作品をいくつも残している。それだけに、今回の訃報に「繊細な人だった」とつづる声が寄せられていた。だが、複雑な思いを抱えていた人も多かったようで、佐藤氏の最後の一文には、共感の声が集まっている。

 

《泣きそうになった。まるで繊細さに落ち度があったかのような、今回のことは偶然起こった不幸な事故のようなそんな風に思われて片付けられたくないよね…》

 

《芦原さんが繊細だったんじゃなくて、普通の人だったんじゃないかと。だよね。誰でも自分の作品適当に切り刻んでツギハギされたり、原作者の立場を軽んじられたら嫌だよね。勝手に繊細って言うな。》

 

《最後の「普通の人が普通に傷つき、悩んだんだと思います」は本当にその通りで、繊細だったって芦原先生に非があるように片付けてはいけないという佐藤先生の強いメッセージを感じました。》

 

《佐藤先生もおっしゃってるけど、芦原妃名子先生が繊細だからこんな悲しいことになったんじゃない 原因を芦原先生に押し付けないで》

( SmartFLASH )

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