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【ネコの日記念】専用の商品まで登場! トラブルから日常ケアまで「人間の知らない」ネコの肉球の世界

ライフ・マネー 投稿日:2023.02.22 06:00FLASH編集部

【ネコの日記念】専用の商品まで登場! トラブルから日常ケアまで「人間の知らない」ネコの肉球の世界

ネコの肉球は意外と撮影が難しい

 

「生まれてすぐに我が家に来たときは、肉球も柔らかくてプニュプニュしていたんですよ。でも最近は、ちょっと固くて、カサカサしている気がして心配なんです」

 

 そう話すのは、2歳半のメスのニャンコ、ロクちゃんの飼い主のAさん。

 

 

 プニプニしていて、人間がさわると気持ちいい、ネコの肉球。2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で、ネコの日だ。意外に知らないネコの肉球について、ネコの専門病院である「Tokyo Cat Specialists」(東京都港区)の山本宗伸院長に話を聞いた。

 

「肉球の役割は、人間で言うなら、足の裏を保護する靴みたいなものです。ネコは、歩くのが静かなことが特徴ですが、それは、肉球がクッションとなっているからなんです。獲物を捕まえるために、音を出さずに忍び寄る必要があるということですね。

 

 もうひとつの機能として、肉球には汗腺があります。ネコは基本、体表には汗腺がなく、肉球にのみ汗腺があります。これは体温調整というよりは、爪を研ぐ際に自分の汗の匂いをつけ、マーキングをおこなうためです」

 

 動物病院に寄せられる肉球のトラブルには、どんなものがあるのだろう。

 

「肉球は割と頑丈な組織なので、ケガをしたり、ということはあまり多くはないんです。ただし、肉球特有の病気はいくつかあります。

 

 代表的なものは、形質細胞性足皮膚炎。肉球がハチに刺されたようにパンパンに腫れて、痛みが出ます。さわると嫌がりますし、肉球を地面につけないような姿勢を取ります。感染症ではなく、どちらかというとアレルギーに近い、自己免疫の病気とされていますが、原因は不明なんです。あとは、肉球の間に炎症が起こる、アレルギー性の皮膚炎などがあります。病気ということでは、

 

 肉球ではないのですが、ネコの場合、爪にがんができることが少なくありません。とくに高齢のネコの場合は、爪と肉球のまわりが腫れている場合は、要注意です。形質細胞性足皮膚炎は、肉球がパンパンに腫れるのでひと目でわかると思いますが、爪や肉球のまわりに腫れがみられる場合は、早めに病院で診察を受けたほうがいいと思います」

 

 肉球といえばピンク色のイメージがあるが、色なども年齢とともに変化するのだろうか。

 

「年齢とともに、固くなってカサカサしてきます。でも色は基本的に変わらず、機能の変化もありません。年を取ってくると、高い場所からジャンプをしなくなったりするんですが、それは肉球が衰えたのではなく、膝や肘の関節が痛いからなんです」

 

 

 ついつい、ネコのためならなんでもしてあげたくなってしまうもの。冒頭のAさんは、「肉球レスキュー」なる、肉球のケア用品を見つけ、使用しているという。

 

「以前から、トイレで砂をカリカリした後などは、肉球に何かついていないか気になっていました。そこで、除菌とマッサージを兼ねた目的で。抱っこして塗って、マッサージしてあげたら、気持ちよさそうに寝ていました(笑)」(Aさん)

 

 実際、マッサージなどの肉球ケアをすることは、重要なのだろうか。山本院長に聞いた。

 

「私は自分のネコに使ったことはないですが、最近は、市販で肉球に塗れるものが出ているようです。必須ではないですが、使って悪いということもないので、コミュニケーションとして、マッサージをしてあげるのはいいことだと思います。

 

爪が伸びすぎて、肉球に刺さってしまったネコの症例(写真提供・Tokyo Cat Specialists)

 

 ただ、どちらかというと、肉球よりも指のケアのほうが大事です。爪が伸びすぎて、肉球に刺さってケガをするということがけっこうあります。年を取ると、爪をあまり自分で研がなくなってしまい、伸びすぎて刺さってしまうんですね。そういうネコは、歩くと床に爪が当たって『カツカツ』と音がして、すぐわかると思うので、気をつけてあげてください」

 

「ネコの日」は肉球をマッサージして、愛猫のご機嫌を取ろう!

 

( SmartFLASH )

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