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ノーソ、おおがん…長崎で “謎な呼び名” の魚が揃う店!47都道府県「ご当地回転寿司店」【九州・沖縄編】
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.02 06:00 最終更新日:2023.04.02 06:00
大手チェーンが相次いで見舞われた “寿司テロ”。連日、テレビに出演し、業界を励まし続けてきたのが回転寿司評論家・米川伸生(のぶお)氏(56)だ。
自動化された気楽な店もいいけれど、目の前で職人が地魚を握る、地域密着の店もまたよし。“地元民がこっそり通う” 名店と、その時季にその土地に行かなければ食べることができない「ご当地回転寿司【九州・沖縄編】」を、全国5000軒以上の店を回った米川氏が紹介する!
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福岡・天神にはレーンの華やかさが個人的にもっとも好きな「ひょうたんの回転寿司」(福岡市)がある。ひと手間加えた寿司が隙間なく並ぶレーンは、いつまでも見ていられるほど。だが、しばらくはレーンの回転は休止する予定とのこと。仕込みに手間がかかるため、回転寿司では “絶滅危惧状態” にある「地シャコ」も見事な味わい。あればラッキーだ。
佐賀・有明海の海苔不漁は深刻だが、老舗鮮魚店が経営する「しげなが」(鳥栖市ほか)の「飯だこ」を食べれば元気になる。卵の粒感がたまらなく、お気に入りの寿司のひとつ。
魚種豊富な長崎・五島列島には変わった名前の魚が多い。「ミラクルあおば」(佐々町)にも「ノーソ」(ホシザメ)、「おおがん」(ブダイ)など、チェーン店では絶対に食べられない謎な呼び名の魚が揃う。
熊本名物「馬刺し」も寿司でいただきたい。地元に根ざして40年の「じじや」(熊本市ほか)では冬季限定で提供。ちなみに南熊本店や八代店では酒肴が充実しており、夢の回転寿司宴会ができますぞ!
大分には、大間のマグロと並ぶ “メジャーリーガー” な魚「関サバ」が君臨している。観光客にも大人気の「亀正くるくる寿司」(別府市)の関サバは、口腔内で弾けるほどの弾力で、鮮度のよさを実感せずにはいられない。
宮崎「寿司虎」(串間市ほか)の「炙り寿司」は天下一品。ソースで寿司を食べさせるという発想もすばらしく、どこにもない味を生み出している。特に「炙りサーモン押し寿司」には、“キング・オブ・炙り寿司” の称号を贈りたい!
鹿児島のきびなご料理は天ぷら、塩焼き、南蛮漬けなどなんでも美味だが、現地ならではといえば、やっぱり寿司。県内きっての元気チェーン「めっけもん」(鹿児島市ほか)の「きびなご炙りレモン塩」は、塩と炙りの組み合わせがとにかく絶品。
最後は南国・沖縄のおもしろ寿司で。那覇空港内にある「海來(みらい)」(那覇市)は、定番の海ぶどうやゴーヤ、ポークなど、沖縄食材をふんだんに使った寿司で人気の店。なかでも強烈なのが「ミミガー軍艦」。ピーナッツバターで和えており、まったり濃厚な味わいだ。
旅先の名物を味わうなら、断然回転寿司! 新幹線の駅や空港には、地元の人気回転寿司店が出店していることが多い。地酒とともに楽しんでみては?
※価格は2023年3月28日現在、すべて税込み。今回、紹介する「ご当地寿司」には、数量や提供季節が限定される商品も一部、含まれます。
文・回転寿司評論家・米川伸生
1999年から評論家活動を始め、2007年『TVチャンピオン2「回転寿司通」選手権』(テレビ東京系)で優勝。メディア出演、セミナーや講演、メニュー開発など、幅広く回転寿司に携わる