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「ラーメン店主は早死する」説がまたも…二郎系「ラーメン富士丸」店主が56歳で急逝

ライフ・マネー 投稿日:2023.10.14 15:45FLASH編集部

「ラーメン店主は早死する」説がまたも…二郎系「ラーメン富士丸」店主が56歳で急逝

写真はAC

 

 ギトギト系ラーメンで知られる二郎系ラーメン店として有名な「ラーメン富士丸」の店主・吉田実義さんが、10月7日、急性心筋梗塞で56歳で亡くなっていたことがわかった。同店が10月12日にX(旧Twitter)で発表した。

 

 Xには《訃報のお知らせ ラーメン富士丸店主 吉田マスターこと吉田実義が10月7日急性心筋梗塞にて急逝いたしました、享年56歳でした。葬儀は故人の遺志により近親者のみで執り行いました》と投稿された。

 

 

「ラーメン富士丸」は、東京・三田に本店がある “本家本元” である「ラーメン二郎」の赤羽店が独立した店舗で、北区神谷のほか6店舗を展開してきた。

 

 SNSでは吉田さんとの別れを惜しむ多くの声が寄せられた。

 

《心よりお悔やみ申し上げます マスターまだ早いよ!!》

 

《ほんと美味しいラーメンでした。まだお若いのに・・・。ご冥福をお祈りいたします》

 

《言葉に言い表せない悲しみ。マスターの味と談笑した思い出、忘れません! 生前は大変お世話になりました》

 

 さまざまな業態の店があるなか、業界では、ストイックにラーメン作りに打ち込む店主ほど早く亡くなるという説がある。

 

「ラーメン店として世界で初めて『ミシュランガイド』で星を獲得した『Japanese Soba Noodles 蔦』のオーナーシェフ・大西祐貴さんは、昨年9月、急性心不全のため43歳で亡くなりました。

 

 同じく、ミシュランガイドのビブグルマンに選ばれた『手打式超多加水麺 ののくら』の店主・白岩蔵人さんは、今年2月20日に48歳で急性心筋梗塞により急逝。

 

 同店のXでは《お客様に美味しいラーメンを提供する一心で、食材から接客、全てにおいてこだわりを持ち丹精込めた一杯を作り上げておりました》と故人を偲ぶ文章が記されました。

 

 また、福岡の人気ラーメン店『来雷軒』の店主、半田治さんは2019年に肺がんで54歳で亡くなっています。『ガチンコ!』(TBS系)出演など知られる “ラーメンの鬼” こと『支那そばや』創業者の佐野実さんは、2014年に多臓器不全で63歳で不帰の人となりました」(グルメライター)

 

 もちろん死因は人それぞれだが、ラーメン店の経営はさまざまな負荷がかかる仕事だという。

 

「ラーメン店の店主は、いわばベンチャー企業の社長です。経営者や個人事業主は労働基準法の適用外であり、真剣にスープ作りに没頭する店主は、ほとんど寝ないで仕込みをすることもザラです。

 

 また、食材にこだわるだけでなく、ガスを長時間使うために光熱費がかさみ、そのほか人件費などのコスト面の調整、コロナ禍での各種の対応など、さまざまな悩みも多いものです。

 

『当たるとでかい』とされる一方で、飲食店の7割は3年で閉店するとも言われるシビアな世界だけに、頑張りすぎる店主も多いのです」(同)

 

「ラーメンは鶏ガラ、豚ガラ、(店主の)人柄」とも言われている。真剣にラーメン作りに打ち込む店主の思いも含めて、一杯を味わいたい。

( SmartFLASH )

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