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室井佑月“奇跡的”乳がん発見も過去の豊胸がネックに「右胸だけ縮みました」がん経験後もたばこはやめず
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.03 06:00 最終更新日:2023.12.03 06:00
40代後半から急激に高まる「がん発症リスク」。生と死の分かれ道で“選択”を間違えないために有名人7人が死の淵で選んだ、がん治療を徹底取材した。
作家の室井佑月氏が2019年に乳がんを発見できたのは、まったくの偶然だった。
「ある日、お湯を溜めて湯船に浸かろうと、素っ裸になってお風呂場に行ったんですよ。そしたら浴槽の栓がずれていてお湯が溜まっていなかったんです。裸だし、手持ちぶさただったから、鏡の前で胸を揉んでみたんですよ。たまたま、その前に知人と乳がんの話をしていたので……。そしたら、お米の半分より小さい、こりっとした、ニキビより固いしこりがあったんです」
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友人にすすめられ翌日検査を受けると、すぐに乳がんであることが発覚した。
「転移もしておらず、ステージ1という早期に発見できました。手術で大変だったのは、豊胸のために入れていた生理食塩水を取らなきゃいけなくなったことぐらい(笑)。すぐに代わりのジェルを入れましたよ。この段階のがんだと、おできを取るようなもので、1cmぐらいしか切っていません。2005年に膵臓に腫瘍が見つかり、悪性ではなかったのですが、念のため切除したことがあり、そのときのほうがよっぽど大変でしたね」
「切除に加え、放射線治療を受けていたのですが、右胸だけに放射線を当てていたら、みるみる右胸が縮むんですよ。いまも右胸と左胸の大きさが違うけど、命も助かったし、再婚もしたし、これ以上よけいなことはしないでおこうと思い、大きさを揃えるための豊胸手術はやめました(笑)」
膵臓の切除により糖尿病を患った室井氏だが、がんを経験したことで、特別健康に気を遣うことはないという。
「いまもたばこを吸っています。もちろん、がんを治療してくれた先生には感謝していますが、結局がんなんてなるときはなりますから。好きなものを我慢して長生きしても仕方ない。たばこを吸うたびに夫は『禁煙してくれ』と言いますけどね」
取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)