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テレ朝・玉川徹氏の発言が「BPO案件」に…過去には『イッテQ』『ワイドスクランブル』なども
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.14 14:59 最終更新日:2022.10.14 15:11
玉川徹氏の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)での発言が、ついに「BPO案件」になりそうだ。
9月28日の放送で玉川氏は、安倍晋三元首相の国葬における菅義偉氏の弔辞について、「当然これ、電通が入ってますからね」と、広告代理店の関与を指摘。翌日、玉川氏は同番組でこの発言が誤認であったとし、謝罪した。
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テレビ朝日は10月4日付で玉川氏を10日間の謹慎処分にしているが、騒動はこれで収まらない。テレビ報道を検証する一般社団法人「放送法遵守を求める新・視聴者の会」が、この件について総務省や「放送倫理・番組向上機構(BPO)」に玉川氏とテレビ朝日の責任追及を求める申し入れ書を提出すると報じられたのだ。
2003年の設立以来、多くの番組がBPOで取り上げられてきた。近年のおもなものは以下のとおり。
■TBS『白熱ライブ ビビット』(2017年1月31日放送)
「犬17匹飼うホームレス直撃」の企画で、河川敷で生活する男性を「犬男爵」「人間の皮を被った化け物」と表現。
《男性の人格を傷つけるだけでなく、ホームレスの人々への偏見を助長する恐れがあり不適切だったとして、放送倫理違反は明らか》
※《》内はBPOのサイトより抜粋。以下同
■日本テレビ『世界の果てまでイッテQ』(2017年2月・2018年5月放送)
「タイ・カリフラワー祭り」「ラオス・橋祭り」が番組のために用意されたものだった。
《2つの「祭り企画」には、程度は重いとは言えないものの放送倫理違反があったと言わざるを得ないと判断》
■TBS『クレイジージャーニー』(2019年8月14日放送)
「爬虫類ハンター」の企画で、番組スタッフが事前に準備した動物を、あたかもその場で発見して捕獲したかのように見せる不適切な演出があった。放送倫理違反があったと判断された。
《自力で希少動物を探し出したものと信じたであろう多くの視聴者との了解や約束を裏切るものであったというほかない》
■テレビ朝日『大下容子ワイド!スクランブル』(2021年3月~10月放送)
「視聴者からの質問」が実際には「番組スタッフが作成した質問」であり、いかにも視聴者からの質問であるかのように放送したケースがあった。放送倫理違反があったと判断された。
《質問は視聴者の関心事やその傾向を示す重要な事実情報であり、本件放送のようにそれらを制作者が歪めることがあってはならない》
■NHK『河瀨直美が見つめた東京五輪』後編(2021年12月26日放送)
男性を取材した場面で「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」と字幕をつけて放送されたが、実際にデモに参加していたか事実確認が取れなかった。
《放送倫理基本綱領、NHK放送ガイドラインに反しているとして、重大な放送倫理違反があったと判断》
これらはいずれも「問題がある」と指摘され、BPOにより「審議・審理」されたものだが、調査によって「審議・審理」に至らないこともある。
2022年元旦放送の『東野&吉田のほっとけない人』(毎日放送)では、ゲストが松井一郎大阪市長、吉村洋文大阪府知事、橋下徹氏の3人という同一政党関係者だったことから、政治的公平性を問題視する意見がBPOに寄せられた。
しかし、BPOは《放送後の当該放送局の取り組みに対し一定の評価を行うとともに、質的公平性について踏み込むことは政治ジャーナリズムの足かせになる可能性があることを考慮して審議入りはせず》とし、委員長談話の公表という措置にとどまった。
「玉川発言」はどのように判断されるのか、注目したい。
( SmartFLASH )