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石破茂氏が明かす安倍晋三氏との「決定的な決裂」入閣拒否で憲政史上最長の首相は「だったら…」と声を荒らげた

社会・政治 投稿日:2022.12.25 06:00FLASH編集部

石破茂氏が明かす安倍晋三氏との「決定的な決裂」入閣拒否で憲政史上最長の首相は「だったら…」と声を荒らげた

 

 安倍氏の党内最大のライバルといえば、総裁選で2度戦った石破茂氏だ。「政治に対する価値観が安倍さんとはかなり違ったんだろう」という石破氏だが、安倍氏を保守の論客として認めていたという。

 

「安倍さんは当選1回めで、すでに筋の通った保守論を展開していた。総理になる器の人だと思いました」

 

 安倍氏もまた、石破氏の存在に一目置いていた。

 

 

「小泉内閣のとき、北朝鮮による拉致問題がクローズアップされ、拉致議連ができた。当時官房副長官だった安倍さんが、ご自身のあとの会長に石破を、とおっしゃったんです。安倍さんの推薦がなければ、会長にはなりませんでした」

 

 石破氏が公然と安倍氏を批判したのは、2007年の参院選で自民党が大敗したときだ。

 

「安倍総理が続投するのは筋が通らない、と両院議員総会で言ったんです。このことがあとまで尾を引いていたといろいろな方に言われました」

 

 関係が冷え込んだのは、2014年の内閣改造時。安倍氏は、安全保障法制担当大臣を石破氏に要請した。

 

「私は安保法制に対するスタンスが違うので、大臣は受けられないと言うと、安倍さんは『だったら、石破さんが総理のときにやったらいいじゃないか』と声を荒げた。

 

 そこで、もう安倍さんとは一緒にできないんだろうなと思いました。安倍さんは政治に結果を求める。私は政治のプロセスを大切にしたい。相容れない部分がありましたが、総理と幹事長という関係だったからこそ、いろいろなことができた部分もあったと思います」

 

 2人は、最後までライバルだった。

 

写真・長谷川 新

( 週刊FLASH 2023年1月3・10・17日合併号 )

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