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共産党の“次期エース”田村智子氏が衆院鞍替え 官邸と公邸を勘違いの「天然」も識者は「将来の委員長への布石」

社会・政治 投稿日:2023.06.23 18:57FLASH編集部

共産党の“次期エース”田村智子氏が衆院鞍替え 官邸と公邸を勘違いの「天然」も識者は「将来の委員長への布石」

2019年12月、参院本会議で共産党の田村智子氏(右手前)の質問を聞く安倍晋三首相(左から2人め)(写真・時事通信)

 

 6月23日、共産党の小池晃書記局長が、記者会見で次期衆院選の公認候補を発表。そこで「ベストの国会議員団にしていこうというなかで、総合的に判断した」として、党の“将来のエース”とみられている、参院議員の田村智子政策委員長(57)を、東京ブロック比例単独に鞍替え擁立することを明らかにした。

 

「田村議員は早稲田大学第一文学部卒業後、両親の反対を押し切って日本共産党に入党しました。日本民主青年同盟中央常任委員を経て、同党の石井郁子衆院議員、井上美代参院議員の秘書などを務め、国政選挙5回、地方選挙1回の落選を経て、2010年に比例代表で初当選。現在3期めです。

 

 最近は、テレビの討論番組で存在感を発揮しています。安倍晋三元首相の『桜を見る会』の問題は、田村議員の質問から始まりました」(政治担当記者)

 

 

 党のエリートコースを歩んできた田村議員だが、永田町関係者は「論客だが、嫌味がないんです。発言中によく“噛む”し、論争がヒートアップしてくると、あせった表情になります。そんな雰囲気だから『タムトモさん』の愛称で呼ばれ、党内外に敵がいません。『智子の部屋』というタイトルで、ゲストとの対談を動画配信していたこともあります。背景は『徹子の部屋』にそっくりでした」という。

 

 性格は「天然」だという関係者もおり、それを裏づけるようなエピソードもある。

 

 2022年末、岸田文雄首相の長男で秘書官だった翔太郎氏が、首相公邸で「親族忘年会」を開いたと報じられたときのこと。6月2日の会見で、田村議員はこのことについて記者に聞かれ、「公邸」と「官邸」を混同したのか、「明らかに首相官邸のなかでの宴会としか思えない」と答えた。

 

 しかし、首相が「公的な施設でなかった」と釈明したと聞くと「どっか別でやって、官邸で撮影やったってことですか」と、記者に逆質問。記者が「公邸内の、私的なスペースだったいう釈明だと思います」と説明すると、「公邸の中の私的スペース? 公邸って何のためにあるかっていうことを、よく考えたほうがいいんじゃないですかね。国会近くになぜ公邸を構えるのか、とか」と、チグハグな回答だった。

 

 今回の衆院への鞍替えについて、政治ジャーナリストの宮崎信行氏は「将来、委員長になるための布石ではないか」とみる。

 

「日本共産党が、議員を参院から衆院に鞍替えさせたのは初めてだと思います。このことからも、党内外に『将来は田村委員長』をアピールする意味合いがあるのでは。4月の統一地方選最終日の夜、田村さんはかなり苦戦していた、神奈川県議会と横浜市議会の女性候補者の応援に入りました。支持者以外の女性聴衆もかなりいましたね。結果はふたりとも当選。間違いなく“田村効果”です」

 

 日本共産党も節目を迎えているのだろうか。

( SmartFLASH )

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