社会・政治社会・政治

キックバック4800万円で池田佳隆議員が逮捕…どこまで行くか自民党「裏金」議員たちの “一網打尽”

社会・政治 投稿日:2024.01.07 16:10FLASH編集部

キックバック4800万円で池田佳隆議員が逮捕…どこまで行くか自民党「裏金」議員たちの “一網打尽”

池田議員の事務所を家宅捜索する東京地検特捜部の係官(写真・共同通信)

 

 自民党の資金パーティーを舞台にしたキックバック・裏金問題で、ついに国会議員から逮捕者が出た。

 

 1月7日、東京地検特捜部は、清和政策研究会(安倍派)からパーティー券収入のノルマ超過ぶん約4800万円をキックバックされながら、政治資金収支報告書に記載しなかった疑いで、衆院議員・池田佳隆容疑者(57)と会計責任者の秘書を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した。

 

 

「池田議員は逮捕や立件がささやかれ始めた昨年末ごろから雲隠れして、地元の行事にもいっさい出席しませんでした。『年末年始の行事等への出席は自粛させていただく』というFAXを関係者に送ったきりです。同僚議員、事務所関係者の電話にも応対しなかったので、地元の支援者からも呆れられていました」(政治担当記者)

 

 今回、「逮捕」という身柄拘束をされたのはなぜなのか。ある記者は、「任意の取り調べで否認していたことと、証拠隠滅の恐れがあるからです。特捜部は池田議員だけで済まそうとは思っていません。『その先』に照準を合わせていますから、逮捕して締め上げるのでしょう」と断言する。

 

「ほかにも、大野泰正参院議員は5000万円超、谷川弥一衆院議員も4000万円超の高額な裏金が疑われていますから、逮捕の可能性は否定できません。

 

 さらに言えば、安倍派所属で、収支報告書に記載していない裏金があるとされる議員は数十人にのぼります。総額は5億円を超えるとも言われますから、通常国会が始まるまでのおよそ2週間が特捜部にとって勝負です。

 

 もちろん、ターゲットは安倍派だけではありません。6日には、志帥会(二階派)会長の二階俊博議員も任意で事情聴取されました。自民党内では『最終ターゲットはあの人』と、幹部クラスの具体的な名前が次々に聞こえてきます」(政治担当記者)

 

 SNSでも特捜部を後押しする書き込みが目立つ。ニュースサイトの書き込み欄には、

 

《検察は全力を挙げて裏金造りに関わった議員は全員立件して欲しい》

 

《金額の大小で逮捕の有無を決めるのはおかしな話。関わった者は全員逮捕してくれ》

 

《この議員だけで幕を引いては絶対にいけない。徹底的に解明し、本丸の幹部までしっかりやって頂きたい》

 

 などがあった。


 池田議員の逮捕を受け、自民党は即座に除名処分を決定した。SNSには《トカゲの尻尾切りか》との批判が殺到したが、こういったことだけは早い自民党である。

続きを見る

社会・政治一覧をもっと見る

社会・政治 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事