4月26日の参議院本会議で、市井紗耶香の議員辞職が許可された。
市井はアイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーで、2019年の参議院選挙に立憲民主党から比例代表で出馬し、落選。しかし、2024年4月に元格闘家の須藤元気氏が衆議院東京15区補欠選挙に出馬し、規定により参議院議員を自動失職したため、4月26日付で繰り上げ当選となった。
市井は同日、参議院に辞職願を提出。これが認められたため、在職1日のみの“元参議院議員”となった。在職1日は過去最短とされる。
【関連記事:立候補した「市井紗耶香」タトゥー消したところで何になる】
「市井さんは繰り上げ当選が濃厚となった4月3日、自身のXに当選を辞退したいとする文書をアップ。《子育てと選挙活動を両立していくことの厳しさを痛感》《こころやからだの健康面をケアしていくことの大切さも気付かされ》などとつづり、今後も政治活動を再開する予定はないとしています。
しかし、2020年に当時の立憲民主党が解散していることから、公職選挙法では比例名簿から市井さんを削除することはできず、辞退は認められませんでした」(週刊誌記者)
立憲民主党の福山哲郎議員はフジテレビの取材に対し、市井本人と面会したことを明かした。辞退の理由について「子育て真っ最中で体調のことと子育てを議員活動と両立することは、自分には自信がない」「芸能関係の仕事がいま非常に順調で、仕事が来ている状況なので、この芸能関係の仕事をいただいている方々に対しても迷惑はかけられない」などと説明したという。
「手続き上の問題で辞退できなかったという事情はあったにせよ、2019年の選挙で市井さんが5万415もの票を集めたということは重い事実です。ならば、なぜ立候補したのか、という批判が集まるのも当然でしょう。また、辞退の理由が『芸能関係の仕事が非常に順調』ということにも、批判を通り越してあきれる声が寄せられています」(前出・週刊誌記者)
市井のSNSでは、テレビ通販や雑誌の取材、映画の宣伝などが多くアップされており、たしかに「議員なんかやってられない状況」であることがよくわかる。
市井の辞職を受け、今度は奥村政佳氏が繰り上げ当選となる。人気アカペラボーカルグループ「RAG FAIR」の元メンバーだ。
これに対し、SNSでは
《須藤元気(格闘家)→市井紗耶香(モーニング娘)→奥村政佳(RAGFAIR)… 立憲民主党の比例代表って芸能事務所なんか? 芸能人が悪いとは言わないが、本当に政治家としての能力が他の人より高かったのか? 全ての政党に通じるが、選挙候補者選定はちゃんと有権者に向いて行って欲しい》
《立憲民主党の比例名簿はタレント名鑑なの?》
など、立憲民主党への批判も少なくない。野党第1党がこれでは、自民の「敵失」も追及できまい――。
( SmartFLASH )