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女優人生30年めを迎える田畑智子、「いちばんの褒め言葉はカメレオン…コロコロ変われるのが私の理想」

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.08.28 11:00FLASH編集部

女優人生30年めを迎える田畑智子、「いちばんの褒め言葉はカメレオン…コロコロ変われるのが私の理想」

田畑智子

 

 4年前に俳優・岡田義徳と結婚し、現在は2児の母だ。

 

「結婚して人生がまたひとつ楽しくなった」と語る。

 

「家でこのシーンはどうやって演じるといいかな? と雑談ベースで話したりすることはあります。向こうの意見を全部聞こうとは思わないですが、どんな意見があるのか知りたいというのもあって。家に仲間がいる感覚に近いのかな」

 

 ただ、同じ俳優だからこそぶつかることもある。

 

「本当のことを言うと、家で読み合わせをするのは好きじゃないんです(笑)。

 

 私、台詞を一言一句覚えるタイプなんですが、岡田さんは自分の言い方に変えるタイプ。脚本家さんがこの言葉を選んで書いているんだからまずは覚えたほうがいいよと口を酸っぱくして言っちゃいます。変えたいなら現場で相談して変えたらいいわけなんで。これは相米監督と久世さんの教えなんです。同じ俳優という仕事をしていても、互いにアプローチが違うのでおもしろいと思います」

 

 彼女は現在公開中の、犬童一心監督映画『ハウ』に出演している。犬が主人公の心温まる感動作だ。

 

「犬童監督はシーンひとつひとつにかなりこだわりを持たれる監督。太陽の角度、雲の現われ方などで待つこともある、いかにも映画という現場でした。すごく普通のママを演じたのですが、楽しかったです」

 

 いくつになっても演じるのは楽しいという田畑。

 

「最初はあんなに嫌だったんですけどね。いつも思っているのは、亡くなってしまった相米監督と久世さんが今の私の芝居を見てOKをくれるか?ということです。それこそ朝ドラが終わって久世さんとお会いしたときに『ちょっと芝居に慣れている』と言われたことがあって。あのときはショックでしたが、今、あらためて見てみると、もう少し違う演技もできたんじゃないかなと思うこともあったりして……。そういうことにならぬよう、常にもっと何かできないかと考えるようにしています。

 

 ま、今の段階でOKが出たことはないんですが。いつかは『よかったよ、OKだ』と言ってもらいたいです」

 

 彼女は、これからも現場で理想の演技を追い求める。

 

たばたともこ
1980年12月26日生まれ 京都府出身 映画『お引越し』(1993年)で女優デビュー。その後も久世光彦演出の「向田邦子シリーズ」に出演。2000年には連続テレビ小説『私の青空』(NHK)のヒロイン役を務め、一躍注目を浴びる。映画『血と骨』(2004年)、『隠し剣 鬼の爪』(2004年)、『ふがいない僕は空を見た』(2012年)など話題作に出演

 

【オステリア・ヴォーノ】
住所/東京都目黒区東山3-15-12 B1F
営業時間/11:30~14:00、17:00~23:00
定休日/火曜 ※土日ランチは不定休

 

写真・伊東武志

( 週刊FLASH 2022年9月6日号 )

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