8月24日の「デイリー新潮」の報道に端を発した、俳優・香川照之の銀座でのホステス女性に対する“性加害”。
一連の報道を受け、香川はこれまでに、金曜日の総合司会を担当していた朝の情報番組『THE TIME,』(TBS系)を降板、出演していたトヨタ自動車、サントリー、アリナミン製薬などのCMがいずれも放送打ち切りとなった。自身がプロデュースしていたアニメ『インセクトランド』(NHK Eテレ)も放送中止になるなど、騒動の影響は計り知れない。
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「俳優・香川照之としては致命的な不祥事を起こしてしまいましたが、もうひとつ注目されるのが、歌舞伎界はどうするのか、ということです。
ご存じのように、香川さんは三代目市川猿之助(現・二代目市川猿翁)と、女優の浜木綿子さんの間に生まれ、2011年に九代目市川中車を襲名しています。俳優業と並行して歌舞伎界でも活動を続けてきた香川さんですが、今回の騒動に、伝統ある歌舞伎界がどのような処断を下すのか議論を呼んでいるのです」(芸能ライター)
本誌は、歌舞伎の興行を手掛ける松竹株式会社に、市川中車の歌舞伎界での今後の活動について、考えを問い合わせたところ、文書により回答が寄せられた。
「弊社としましては、本人が謝罪の上、大いに反省していることに照らし、今回の社会からのご批判やお叱りを誠実に受け止め、今後の道を進まれることを願っております。
なお、現時点では、既に発表している公演の演目や配役以外は検討、調整中でございます。その他の公演情報も含めて、準備が整い次第、順次発表して参ります。(松竹 広報室)」
「伝統」の名の下、女性問題を「芸の肥やし」などと甘く見てきた歌舞伎界。時代とともに変化していかなければ、伝統は因習となりかねない。
( SmartFLASH )