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風間トオル、デビューから42年ーー。「現場、現場で、人としてどう生きるのか教わってきた」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.08.27 11:00FLASH編集部

風間トオル、デビューから42年ーー。「現場、現場で、人としてどう生きるのか教わってきた」

風間トオル

 

 恵比寿駅から徒歩約5分。坂を少し上がると「焼肉レストラン 喜福世」がある。

 

「女将とゴルフ友達なんです。オープンする前に『どんなお店にしたらいい?』と相談を受けて、一緒に考えたりしました。仕事がちょっと落ち着いて肉をガッツリ食べたいなと思ったときや、エネルギー補給をしたいな、というときに寄らせてもらっています」

 

 網の上で脂の乗った肉を手際よく焼いていく風間トオルが、オープン以来23年間、リセットしたいときに足を運ぶのがこの店だ。いつものよく冷えた白ワインを合わせる。

 

 

「桜海老と玉葱のチヂミは、これでもかというぐらい桜海老が入っていて美味しいんですよ。肉以外にも、日本料理に近い一品を出してくれたりするので、白ワインだと一貫していけるんです。

 

 20歳のころにはじめてステーキを食べたんですが、こんなに噛まなきゃいけないのかと思って、しばらく肉は食べていなかったんです。その後、焼き肉を食べたら、薄いからあまり噛まなくていいし、とても美味しい。それから肉が大好きです。子供のころはあまり食べられなかったので」

 

 風間は早くに両親と別れ、祖父母のもとで育った。

 

「骨を強くして丈夫にしようと思ってくれたようで、毎日焼いた魚の骨を食べさせられていて……よく喉に骨がつっかえて痛くて、しばらくトラウマになっていました」

 

 高校2年生のときにはアパートを借り、一人暮らしをはじめて、生活費から学費まで自分で稼いで暮らすようになった。アルバイトをいくつもかけ持ちし、睡眠時間は2時間ぐらいだった。

 

「早く自分で稼いで好きなものを食べたい、早く大人になりたいと思っていました。まかないが付くので飲食店のアルバイトや、あとは住んでいた川崎は日雇いの仕事が多かったんです。当時は年齢確認も厳しくなかったので、港でワインを箱詰めする作業などをやっていました。学校や、移動中に寝ていましたね」

 

 そんな風間に、ある日、転機が訪れる。バイトをしていた表参道の飲食店で雑誌「ファイン」の撮影がおこなわれ、厨房でトロピカルドリンクを準備していた彼は「モデルをやりませんか?」と編集者からスカウトされた。

 

「モデルなんてわからないし、怪しい気がした(笑)。でも、その女性編集者の方が沖縄出身の方で、しゃべり方が人懐っこくて非常に優しかった。それでこの人なら大丈夫かなと、バイト感覚でモデルの仕事をはじめることにしました」

 

 当時、サーフィンに興じていた風間は、自分のボードを持参してロケバスで撮影場所の海に連れて行ってもらったという。

 

「モデルという意識はなかったです。昼食を出してもらってお金ももらえるし、帰りは海で降ろしてもらって、波乗りを楽しんでから帰る。

 

 こんな美味しい話があるんだなって思いました」

( 週刊FLASH 2023年9月5日号 )

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