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東大野球部で挫折も…ウェイクサーフィン道を極め世界6位に/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

芸能・女子アナ 投稿日:2023.01.15 16:00FLASH編集部

東大野球部で挫折も…ウェイクサーフィン道を極め世界6位に/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

ボートで作った波に乗るウェイクサーフィン

 

 サーフィンは、ひたすら波を待ったり、波に乗るタイミングを逃したりと、なかなか大変なスポーツです。そこで登場したのが、ボートで波を起こし、その波に乗る「ウェイクサーフィン」。競技では、制限時間のあいだ、ボードの上で飛び跳ねたり回転したりと、技を競い合います。

 

 今回ご紹介するのは、ウェイクサーフィンのアジア男子No.1、世界ランキング6位の中山健太さんです。世界的に活躍する中山さんですが、ウェイクサーフィンに出会うまでには、さまざまな紆余曲折がありました。

 

 

 広島県福山市出身。お父様が伝統校・盈進(えいしん)高校野球部の監督を務めていたため、子供の頃は甲子園を目指す野球少年でした。

 

 しかし、中学からエスカレーターで進んだ福山高校には硬式野球部が存在せず、甲子園の夢は断念。ならば六大学野球でと、高校3年生の夏休みから受験勉強を始め、東京大学に見事合格されました。

 

 東大なら野球部で活躍できると思いきや、想像以上のレベルの高さとケガも重なり、2年生の終わりで挫折。野球をやめ、抜け殻になった中山さんが次に夢中になったのはDJでした。

 

 卒業後、会社員時代を経て、一生やりたいと思えるウェイクサーフィンと出会えたのは、30歳のときでした。

 

――DJに夢中だったころはどんな生活をしていましたか?

 

「なにかに夢中になると、その一点に集中して取り組む癖があるんです。まず、15万円かけて機材をそろえ、最初は自宅でプレイするだけでしたが、徐々にクラブでもやるようになりました。

 

 次第に規模が大きくなっていきましたが、仕事にするつもりはなかったので、就活して大手IT企業に入社し、2年ほどSEをしながら合間にイベントという生活をしていました」

 

――2年で独立されたのですか?

 

「はい。仕組みを作って定期収入が入るようになったので、好きなことを中心に生きるライフスタイルに変えました。20代はずっと旅をしていました。毎月、海外旅行に行き、国内も全国を回りました。29歳で福山に戻って結婚し、30歳でウェイクサーフィンを始めました」

 

――ウェイクサーフィンを始めたきっかけは?

 

「フェイスブックで友達がやっているのを見て楽しそうだなと思いました。もともとサーフィンに憧れていたのですが、痛いし、怖いし、泳ぎも得意ではなかったので続かなかったんです。

 

 ウェイクサーフィンなら、波はそれほど高くありません。ライフジャケットも着用するので危険が少なく、子供から60歳以上の方まで楽しめます。ボートがあれば、川でも海でも湖でもできるので、全国どこでもできるのもいいですね」

 

――お金がかかりそうなイメージがありますが。

 

「セレブでお洒落な人が楽しんでいるイメージがあるかもしれません(笑)。でも、道具はすべてレンタルで始められます。

 

 ショップにボートを出してもらうと割高になるので、練習量を増やすためにもボートを購入したほうがよいと判断し、最初は中古のボロボロのボートを買いました」

 

――野球で鍛えていた中山さんは、ウェイクサーフィンでも最初から、よい成績をあげていたのですか?

 

「いえいえ、最初はまったく勝てませんでした。野球で鍛えてはいましたが、運動神経はよいほうではなく、始めて数年はずっと下手くそでした。

 

 でも、本気になって練習量を増やしてから、徐々に上達するようになりました。多いときは週に5~6回、1日に2~3時間はぶっ通しでやっていました。

 

 あの頃は世界一ウェイクサーフィンに時間を使っていたんじゃないかなと思います。その結果、2年でアジアNo.1、また3年でアジア男子初のプロになりました」

 

――今後の目標は?

 

「もちろん、世界ランキング1位です。また、ウェイクサーフィン人口も増やしたいですね。まだ日本での認知度が低く、メディアで取り上げられることも少ないので、地道に口コミで広げてもらうしかない状況です」

 

 文字どおり波に乗っている中山さんが世界一になれば、ウェイクサーフィンの注目度も上がるはず。今年のランキングに期待しています。

 

■結果を出すための3カ条

 

(1)ビジョンを持つ
 目的をしっかり描いて、ワクワクしながらプロセスを楽しもう。途中の数字に左右されないこと。
(2)環境を整える
 道具はきちんと揃える。師匠も大事なので、一流の人に師事する
(3)ポジティブな気持ちでやり続ける
 妬み、嫉みに左右されず、負けたことさえもポジティブにとらえて、次へのエネルギーにする

 

中山健太さんと日下アナ

日下千帆

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

( SmartFLASH )

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