俳優の木下ほうかが、10月3日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演し、8月に亡くなった津川雅彦さんについて語った。
番組で木下は、津川さんについて「大変な恩人なんです。2005年に津川さんが初めて映画の監督をなされた。津川さんぐらいの人だと、いろんな役者さんも知ってらっしゃるだろうし、(キャスティングの)しがらみもあるだろうと思ったのに、オーディションも面接もなく、まったく無名な僕を抜擢していただいた」と発言する。
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それ以降、津川さんの監督作品の常連となった木下は、「プライベートでも呼んでいただいて。津川さんは勉強熱心で、演劇・クラシックバレエに歌舞伎、美術館とかにしょっちゅう。月に1回、ご飯を食べながら歴史の先生とか医学博士の先生の話を聞くという、津川さんがお金を全部出してくれる勉強会があって、僕も初回から参加させていただいた」と振り返った。
ここで司会の黒柳徹子から、恩人である津川さんの発言で印象に残っているものを尋ねられ、「さまざまなことを学びましたけど、一番大事なことで言うと『俳優はもっと勉強しなきゃいけない。ものを知っていないとそもそも俳優なんてやれるはずがない』」と応じる。
津川さんは、木下に「これいいぞ」と読み終わった本をたくさんくれたという。
ことあるごとに津川さんに演劇に連れて行ってもらったという木下は、「観ることで勉強にもなるし、ありがたい。そのあとに食事できるのも楽しいんです」と発言。
ここで津川さんを囲んだ食事会の写真が紹介されると、写っていたのは、岸部一徳、笹野高史、鈴木京香など豪華俳優陣だった。
この会は2017年の忘年会が最後になってしまったそうだが、木下は「大変お世話になりました。こう言うとあれですけど、一番死んで欲しくなかった人ですね」と、津川さんについてしみじみ語っていた。
番組では「ここ13年、津川さんのおかげで生きてこられたところが多分にある」と明かした木下。津川さんはキャスティングの際、映画の演技を見て直接指名することが多かったというから、いち早く木下の才能に気づいていたのだろう。