
おかわりJAPAN・長船(おさふね)クニヒコ氏
一袋100円台から数千円台、昔ながらの「ごましお」から高級食材まで――。かけるだけでご飯を主役級にするふりかけを、47都道府県・完全網羅しよう!
“令和のコメ騒動” に翻弄された2025年もあとわずか。新米の季節になり、ようやくスーパーの棚には在庫が戻ってきたようだ。
「ですが、相変わらず米価は高いまま。そんな物価高の時代に支持されているのが、ふりかけです。買いやすさと手軽さがウケているのだと思います」
こう話すのは、食べたご飯のお供は1500種類以上という長船(おさふね)クニヒコさん(41)。日本唯一のご飯のお供WEBメディア「おかわりJAPAN」を運営するマニアだ。
ふりかけ市場は拡大を続けており、そもそも食べるコメがなかった2025年でさえ、前年比9億円増の600億円を超えるとみられている。
「ご飯のお供は、“ハレの日の食事” と違って、毎日食べるものですよね。食べ飽きないことが大事だと思うんです」
今回、長船さんが全国47都道府県の “ご飯泥棒” を選んでくれた。なかには毎日食べたくても食べられない高級品も含まれるが、奇をてらったものはひとつもない。
「たとえば、カラムーチョなどのスナックや外食チェーンの味などが楽しめる『再現ふりかけ』は、イロモノっぽく見えるかもしれませんが、かけるだけで、おかずを作る気力がない日も、ご飯が “エンタメ” になるんですよね」
地元の海苔の老舗が作った「名古屋嬢」など、名前だけで判断できないものも多いが、どれも味は絶品。大半の商品は数百円だが、それで、小さな幸せが買えるのだ。
写真/木村哲夫
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