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家庭内別居「会話ゼロ」から夫婦関係を修復する方法/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

芸能・女子アナ 投稿日:2023.07.23 16:00FLASH編集部

家庭内別居「会話ゼロ」から夫婦関係を修復する方法/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

 

 帰宅してもまったく会話がなく、氷のような関係になっている夫婦はいませんか? 今回は、熟年カップル幸せアドバイザーの本多由美子さんに、冷めた男女の関係に再び愛を吹き込む方法を教えていただきました。

 

 本多さんは、兵庫県豊岡市出身。都会に出たいと、京都女子短大に進んでひとり暮らしを始めましたが、当時は、就活時に女子のひとり暮らしを認めてくれる企業はほとんどありませんでした。

 

 1980年、ひとり暮らしの女子学生を差別なく採用してくれる大手電機メーカの子会社に入社。4年めで社内結婚し、めでたく寿退社となりました。

 

 

 順調に進んでいるかのように聞こえますが、その後の25年間は、このまま結婚を継続するか離婚するかの葛藤のなか、悩み続けたそうです。しかし、現在、結婚40年めを迎えるお2人は、周囲もうらやむほどのラブラブ状態。いったい何が2人を変えたのでしょうか?

 

――25年間も離婚を考え続けたそうですが、どのような状況だったのでしょうか?

 

「最初からお話しすると、主人が会社の上司に仲人をお願いしたと同時に、三重県に転勤を言い渡されました。覚悟を決めて、誰も知り合いがいない土地へついていったのですが、主人は、仕事と組合活動が忙しく、夜も土日もほとんど家にいない状態が続きました。

 

 毎日、外に出るので出費がかさみます。あちこちに借金を重ねていることが発覚し、ケンカが絶えませんでした。ケンカしたときは、一瞬、反省したかのように見えるのですが、その後もさらにギャンブルに走り、気づいたときには借金が1000万円近くに膨れあがっていたのです。仕方なく、主人は勤めていた会社を退職し、退職金で借金を返済しました。

 

――借金で仕事を失ったわけですね。

 

「はい。退職後の主人は、仕事を3つ掛けもちするなど、職を転々としました。料理が得意だったので、地元で有名なイタリアンレストランでバイトをしましたが、当時は3人の子供を抱えていたので、バイトではとてもやっていけない状態でした。

 

 しかも、そんな状態なのにまた借金を作り、もう本当に一緒にいられないと離婚を考えました。ですが、別居するお金もなく、家庭内別居状態が続きました。

 

 なんとか別の電機メーカーで派遣として雇ってもらえ、そこで働きながら借金を返す日々でした。ところが、2008年に起きたリーマンショックで派遣切りにあい、またも仕事を失ってしまったのです。

 

 3カ月間、まったく無収入という時期もあり、そのとき初めて、主人が給料を持ってきてくれるありがたさを実感しました。ここで私の気持ちが変わり、離婚はやめて関係を修復しようと考えるようになったのです。

 

 専業主婦だった私が働き始めました。塾講師として英語を教えたり、週末は販売ヘルパーとして家電量販店の店舗に立ったりしました。結婚式場でアテンドの仕事もしましたね。

 

 それから2年ほど経ち、主人に上海での仕事が決まりました。単身赴任で7年間ひとり暮らしをしたことで、家事の大変さをわかってくれたようです。離れてみて、お互いに相手が必要だと気がつきました。いまは離婚しなくて本当によかったと思っています」

 

――大変な時期がずいぶん長く続いたようですが、離婚を踏みとどまることができた理由はなんでしょうか?

 

「いろいろありますが、ひとつには、私が子供のころ両親が不仲で、いつも私なんか生まれてこなければよかったと考えていたので、自分が大人になったら、絶対に幸せな家庭を築きたいと思っていたことです。

 

 また、経済的な問題で離婚に踏み切れなかった時期もありましたが、本当はどうしたいかを考えたとき、好きで一緒になったのだから別れたくないと思ったのです。

 

 私自身も男性心理の勉強をして、いろいろ学びました。相手を変えることはできない、それなら自分を変えようと思うようになりました。

 

 そして、感謝の気持ちを伝えるようにしたのです。『ありがとう』『お疲れさま』を毎日言うようにしました。最初は無視されていましたが、3カ月も続けると『ありがとう』と返ってくるようになりました。すると、だんだん家庭内の空気もよくなっていきました。

 

 その後、主人の単身赴任が始まりましたが、離れている間はしょっちゅうオンラインで話をしていました。60歳を迎えて帰国した後、主人は再び得意な料理の腕を活かし、創作レストラン『びすとろHonda』をオープンしました。

 

 いま思い返すと、主人だけが悪かったというより、私が彼の自尊心を傷つけて、ギャンブルに走らせていた部分もあったと思います。しかし、すべては定年後に彼が好きな料理の仕事に就くために必然的な出来事だったのではないかと思うようになりました」

 

――最近、「ラブラブ8カ条」がSNSでバズったそうですね。

 

「2カ月前から急にバズり始め、インスタで253万PVを記録しました。そのときにアップした内容は『アラ還60代夫婦 ゆみこ&ジョージの日常』と題して、私たち夫婦がラブラブでいるためにしていることをまとめたものです。

 

・ジョージの腕枕で寝る
・おやすみのキスをする
・月に2回はHをする(笑)
・おはようのハグとキス
・「行ってらっしゃい」は笑顔で手を振る
・「おかえり~」と笑顔で迎える
・毎日「ありがとう」を言う
・都会では手をつないで歩く

 

 インスタを見た男性たちから、うらやましいというコメントをたくさんいただきました」

 

――ほかにもラブラブでいる秘訣はありますか。

 

「私は自分の価値観を押しつけすぎていたんです。そして、主人の自尊心を傷つけていた。もっと早く気づいていれば、あんなにケンカしなくてもよかったのにと思います。

 

 都会は自立している女性が多いですが、稼いでいる女性ほど、夫を立ててあげてください。自分の存在価値がわからなくなって自信を失っている男性が多いんです。

 

 これからは、私が自身の経験から学んだことをみなさんに伝えていきたいですね。熟年離婚を減らすことが、私のミッションです」

 

 本多さんのお話を聞きたいという方は、11月22日(いい夫婦の日)にアールベルアンジェ三重で開催されるイベント『キラキラ☆コレクション』に参加してはいかがでしょう。もう一度ラブラブな2人を取り戻せるかもしれません。

 

■夫婦ラブラブでいるための3カ条

 

(1)笑顔で話しかける
(2)感謝を伝える
(3)男と女はまったく別の生き物と認識する

日下千帆

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

( SmartFLASH )

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