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4万件の離婚相談で編み出した「結婚3回説」家庭問題評論家・池内ひろ美、いまは女性支援も/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

芸能・女子アナ 投稿日:2023.09.03 16:00FLASH編集部

4万件の離婚相談で編み出した「結婚3回説」家庭問題評論家・池内ひろ美、いまは女性支援も/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

日下アナ(左)と池内さん

 

 2021年の離婚件数は18万4384組。前年の19万3251組に比べ、8867組の減少となりました(人口動態調査による)。リモートワークの普及によるコロナ離婚がニュースになっていた時期のため、離婚は増えているのかと思いきや、意外にも逆の結果が示されたのです。

 

 はたして、その理由は――? 家庭問題評論家の池内ひろ美さんにお話を伺いました。

 

 

 池内さんは、岡山市出身。短大卒業後、百貨店に就職し、24歳で寿退社。長女を授かるも、32歳で離婚して上京。1995年に出版した初の著書『リストラ離婚』(双葉社)がヒットし、テレビや新聞などさまざまなメディアで活躍します。これまでに受けた離婚相談は、なんと4万件にのぼるそうです。

 

――“コロナ離婚” というキーワードをよく見ていたので、2021年の離婚件数は増えていると思いましたが、意外にも減っていたのですね。

 

「原因となる事象が起きてから、離婚件数が増えるまでには時差があります。数字に表れるのは、イベントがあってしばらく後になるものです。過去の例としては『震災離婚』などがありましたが、直後ではなく、2~3年後に表れてくることが多いんです。離婚を決意してから、実際に成立するまで最低でも1年はかかります」

 

――提唱されている “結婚3回説” とはどのような内容でしょうでしょうか?

 

「家を建てるのも、3回建てることで理想の住宅が完成すると言われていますが、結婚も同様だと考えています。これは、4万件の離婚相談を受けながら、自分自身でも実感したことです。

 

 1度めの結婚は、一人前に育ててくれた親への恩返しの意味もある結婚です。2度めの結婚は、生まれてきた子供のために、父と母という役割を果たすため。そして、ようやく3度めで、純粋に男と女として結婚できると考えています。

 

 もちろん、3つのフェーズの相手が同じ人であることが理想ですが、なかなかそう上手くはいきません。夫婦2人のときは問題がなかった相手でも、子供にとって毒親であった場合、子供を守るために離婚が正解のこともあります」

 

――池内さんご自身も、やはりお子さんのために離婚をされたのでしょうか?

 

「はい。大阪に新築住宅を建てて1年経った頃さまざまなトラブルがあり、子供にとっても離婚したほうがいいと判断しました。

 

 しかし、子供が小学生となってからは父親の役割を果たしてくれる男性が必要だと考え、再婚しました。そして、娘が結婚したとき、父親・母親という役割を無事に卒業できたため、2度めの離婚をしました。56歳で卒婚というわけです」

 

――これから3回めの結婚をお考えなのですね。

 

「はい。いわゆる婚活はしていませんが、自然に寄り添っていける人と出会えると思っています」

 

――池内さんにコンサルをお願いする場合、費用はどれくらいかかりますか?

 

「3万円から10万円です。日本では、形のないサービスにお金を払う習慣がありませんが、欧米では5万円が相場です。

 

 高いと言われる方もいるかもしれませんが、考えてみてください。人生を左右する大事な問題を開示するのに、相手は誰でもいいわけではありません。公共のサービスであれば、安いところもあるかもしれませんが、どんな人が出てくるかわからないですよね。

 

 私は、顔も名前も出してクライアントの人生の責任を負う覚悟で仕事をしています。また、このようなコンサルティングは、今後、増えていくと思いますので、後進が経済的に自立できるモデルを作っていく責任もあると思っています」

 

――家庭問題コンサルティングのかたわら、「ガールパワー」を設立し、国内外の女性支援をおこなっているそうですね。活動を始めたきっかけは何ですか?

 

「2011年に起きた東日本大震災です。地震後は何度も被災地に向かいました。1995年に起きた阪神大震災で被災した私は、被災者の立場から状況がイメージできたので、緊急車両が動く1週間は避け、その後に現地に入りました。

 

 以前、日本の小学校で教師をしていたイスラエルの友人女性が、イスラエルの人たちに呼びかけて1000枚のキルトを用意してくれたので、ワゴン車に積んで、女4人で避難所や児童養護施設に配布して回りました。

 

 当時、被災地のリーダーは男性ばかりだったため、配布された下着や生理用品を受け取れない若い女性たちを目にしました。勇気を出して手をあげたのにナプキン1枚しかもらえなかったり、避難所でセクハラ被害に悩んでいたり、意見を求められても『右の男性と同じです』としか答えられなかったり。

 

 被災地域には、男性リーダーだけでなく、女性リーダーも必要だと感じました。

 

 ガールパワーは、災害が起きたところに支部ができます。専従職員は置かず、全員が “プロボノ” と言われる、職業を持った者たちによるボランティア組織です。ニュースステーションのキャスターだった勝恵子さんも理事のひとりです。設立時には、安倍昭恵さんにもご協力いただきました」

 

――南インドでも活動されているそうですね。

 

「南インド、タミル・ナドゥ州の少女たちへ “Happy Pad Project” という衛生教育を提供しています。ゴミ処理の問題があるので、私たちが使っている使い捨ての紙ナプキンは、インドには適していません。そこで、現地の主婦たちに布ナプキンを縫製してもらい、11歳から14歳の女子学生に向けて配布しています。

 

 インドでは、女性への抑圧や偏見もあり、生理期間中は家畜小屋に入れられるなど、不当な扱いを受けています。命を産むための生理が粗雑に扱われたり忌避されたりするのはおかしなことです。

 

 女性は職業選択にも制限がありますが、教師・医師にはなることができます。インドの一般家庭では伝えられない生理の大切さを、未来ある女子学生たちに伝えていきたいと、10年前から活動を始めました」

 

――インドの女の子たちには頑張ってほしいですね。今後の目標はありますか?

 

「ガールパワーは、女性が美しく健康で笑顔になれる世界を目指しています。この活動のバトンを次世代に渡していきたいです。個人的にも健康な笑顔で過ごしたいと思います。

 

 日常では、スキンケアと食事に気をつけ、4カ月前から始めたビリヤードを継続したいです。集中力を養えるビリヤードは、姿勢もよくなるし体感も鍛えられます。いま週3回は通っています(笑)」

 

 池内さんのようなパワフルな先輩の頑張りで、少女たちが女性であることにプライドや自己効力感を持てるようになったら素敵ですね。少女たちよ、大志を抱け。

 

■美人のための3カ条

 

(1)朝起きたら鏡に向かって笑顔で一日をはじめる。
(2)不満があれば直接伝える。陰で悪口を言わない。
(3)「ありがとう」「ごめんなさい」を言葉で伝える。

日下千帆

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

( SmartFLASH )

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