社会・政治社会・政治

国民民主党は「第3自民党」なのか…自民・総務会長の「選挙協力」発言で注目される「党代表選」の行方

社会・政治 投稿日:2023.07.27 17:55FLASH編集部

国民民主党は「第3自民党」なのか…自民・総務会長の「選挙協力」発言で注目される「党代表選」の行方

玉木代表と前原氏(写真・時事通信)

 

 7月26日、自民党の遠藤利明総務会長は東京都内で講演し、内閣改造・党役員人事の時期について、8月下旬か9月中旬の可能性に言及した。そのうえで、「9月中旬が一番リーズナブルかもしれない」との認識を示した。

 

 また、2022年夏の参院選について、「自民党が勝ったいちばん大きな理由は国民民主党との選挙協力だ」と指摘。遠藤氏は当時、党選対委員長として各党との調整にあたっており、「賃上げ問題で自動車、原発政策で電力・電機、かなりの組合が自民党支援ないしは中立という形で動いてくれた」と語った。毎日新聞が報じた。

 

 

 遠藤氏が、参院選で自民党が勝った理由を「国民民主党との選挙協力」と発言したことが報じられると、SNSでは驚きや疑問の声が多くあがった。

 

《こんなこと言われてしまっています》

 

《国民民主が自民から得た見返りは何かあったんだろうか?》

 

《第二の自民党が維新なら第三の自民党は国民民主だ》

 

 2022年夏の参院選で、自民は63議席を獲得し、単独で改選定数124の過半数を確保。一方、国民民主は、改選7議席に対して獲得が5議席にとどまった。

 

「遠藤氏は、国民民主が自公国の3党政策協議を重視し、政府予算の賛成に回ったことから、『政策が似通う』として、参院選での選挙協力の実現に意欲を示していました。

 

 当初、地元・参院山形選挙区(改選数1)で自民党候補の擁立を見送るだけでなく、国民民主の現職議員の推薦まで検討。

 

 結局、県連の反発もあって新人を擁立したものの、国民民主への支援をちらつかせたことが野党分断に一定の効果をもたらしました」(政治担当記者)

 

 自民・茂木敏充幹事長も参院選後に講演し、与党勝利の要因について「やはり野党の乱立、分裂があった」と指摘。全国に32ある改選数1の「1人区」で自民は28勝4敗だったが、野党が候補を一本化していれば、2019年と同じ「22勝10敗」にとどまっていたとの試算も披露した。

 

 一方、国民民主の玉木雄一郎代表は、参院選後、自公への接近が「選挙でマイナスになることはいっさいなかった」と強調。与党への働きかけを続け、「政策実現」をアピールする戦術を維持する考えを示した。

 

「7月26日、国民民主の前原誠司代表代行が、9月2日の党代表選の立候補に向け、調整していることを明らかにしました。代表選には、すでに玉木代表が立候補を表明しています。

 

 前原氏は、玉木氏の路線に対し、『結果として自民党を利することになっている。野党分断につながっているのではないか』と批判。日本維新の会や立憲民主党の一部と連携して『非自民・非共産』勢力の結集を目指す考えを示しています。

 

 自民党寄りの考えを持つ人は玉木氏を、政権交代を進めたい人は前原氏を支持するかたちになるのかもしれません。だとすると、まだまだ規模の小さい国民民主党が『台風の目』になる可能性は十分ありそうです」(同)

 

 前原氏が代表選出馬を検討していることに、SNSでは賛否が渦巻いている。

 

《代表が変われば、立憲との選挙協力も視野に入ってくる。野党結集に一歩近づくかも知れない》

 

《とにかく前原さんは、国民民主党の代表選に出て欲しい。選択を示せないのなら、政権交代なぞ言えないから》

 

 と好意的な意見もあれば、否定的な意見も。

 

《最近の玉木さんの舵取りでまともになってきたと思ってたのに、それよりよく出来る自信はどこから湧いてくるんだろう?》

 

《政策を立案実行していきたいのなら、是々非々であっても政治の中心にいるよう努力する政党が求められているのでは?》

 

 代表選の行方はともかく、「第3自民党」と揶揄された国民民主党にとって、「自民党ではない」選択肢を示すことが重要になる。

( SmartFLASH )

続きを見る

社会・政治一覧をもっと見る

社会・政治 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事