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麻生太郎氏「支持率なんかあてにならない」防衛費倍増・原発再稼働の実績訴えるも「さっさと減税しろ」集まるため息

社会・政治 投稿日:2023.08.28 17:20FLASH編集部

麻生太郎氏「支持率なんかあてにならない」防衛費倍増・原発再稼働の実績訴えるも「さっさと減税しろ」集まるため息

写真:YONHAP NEWS/アフロ

 

 8月27日、自民党麻生太郎副総裁が、徳島市内で開かれた中西祐介参院議員(徳島・高知選挙区)の政治資金パーティーで講演し、「支持率なんかあてにならない」と持論を述べた。朝日新聞が報じた。

 

「『台湾は必ず中国領土である。そういうものにする』と堂々と表明している人がとなりの中国大陸にいるわけですから、そういった状況に合わせて日本の国防費は大きなものにしていかざるをえない」

 

 

 日本の防衛費は1976年の三木武夫内閣以来、おおむねGDP(国内総生産)比1%以内を目安としてきたが、岸田文雄内閣でGDP比2%に倍増した実績を、麻生氏は強調。「安倍晋三が夢にまで見た法案を、岸田は1年半で成し遂げた」とした。

 

 さらに麻生氏は「原発再稼働なくして、太陽光だ風力だけで電力はまかなえません」と原発再稼働の実績を強調したうえで、こう話を進めた。

 

「法案として数々の難しいものを通していながら、支持率は上がらねえ。政策はきちんとやったにもかかわらず、支持率は上がらない、っていうことは、あまり支持率なんかあてにならないってことですよ。

 

 なんとなく世論調査なんて名前がついているんでえらい立派なものに見えるけど、実際は何を誰がどうしてきているかという点だけはこういった機会に見直してみて、みなさんの目で見ていただければ、というのが率直な願いです」

 

 パーティーでは、参院徳島・高知選挙区の補欠選挙(10月22日投開票)の候補予定者である高知県議・西内健氏への支援を訴えた。

 

「この補選は、自民党の高野光二郎氏が秘書への暴力行為の責任を取って辞職したことによるもので、マイナスからのスタートです。

 

 また、自民党の北村誠吾元地方創生担当大臣が5月に亡くなったことによる衆院長崎4区補選と同時におこなわれる見通しで、いずれも自民の議席を守る戦いとなります。

 

 ただ、毎日新聞が8月26・27の両日、実施した世論調査で、岸田内閣の支持率は26%、不支持率は68%と低迷しており、苦戦が予想されます。この補選の結果次第では、岸田首相は衆院解散に踏み切れなくなる可能性もあります」(政治担当記者)

 

 麻生氏が、防衛費倍増・原発再稼働など、岸田政権の実績を強調したうえで、「支持率なんかあてにならない」と述べたことに、SNSで呆れた声があがっている。

 

《支持率下落が止まらない操り人形の岸田君を擁護する麻生太郎ですが苦しいな。少なくとも私の目で見る限りは自民党ほどあてにならない政党は有りませんからね》

 

《これ「国民には政治が分かってない、あいつらの評価なんか気にかけない」ってことでしょ。国会議員は国民の負託によって一時的にその地位にいるだけなのに、何という傲慢さだろう》

 

《「勉強したのに点数は上がらねぇ。受験なんてあてにならない」と言っている受験生と同じくらい恥ずかしい発言》

 

《確かにあてにならない 増税メガネがあんな高いわけないもんね 支持率上げたいならさっさと減税しろ》

 

 麻生氏は1月に福岡県で講演した際、岸田内閣が打ち出した防衛力強化にともなう増税について、「多くの国民の方々の理解を得た。真剣に取り組んでいる(政府の)姿勢を評価していただいている」と述べていた。

 

 はたして、10月22日の補選で有権者はどのような判断を下すのか。結果次第では、「支持率なんてあてにならない」という発言は、たんなる負け惜しみになりかねない。

( SmartFLASH )

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