1956年3月、駐留米軍の軍属として初来日したJ・ウォーリー・ヒギンズ氏は、日本人女性と結婚後、国鉄の国際部の仕事を手伝うようになった。鉄道好きだったヒギンズ氏は、以後、趣味と実益を兼ねて日本中を旅し、当時貴重だったカラーフィルムで、鉄道写真を中心とした日本の風景を撮り続けた。
その貴重な写真を、順次公開していく。
●秋葉原駅(千代田区)1959年6月28日
1日1回、東京へ向かう常磐通勤列車。電化が進む中、蒸気機関車が残っていたのが上野からの常磐線で、1961年の5月まで蒸気機関車が走っていた。
これは、当時朝のラッシュアワーにだけ、常磐線の走る郊外から東京駅までをつないでいた定期運行の口ーカル線だ。この列車が好きな鉄道ファンは多かった。
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写真はJ・ウォーリー・ヒギンズ氏の新刊『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(光文社新書)から転載しました。半世紀以上の歳月を経て、なお色褪せない6000枚の中から、選りすぐりの382枚を、当時の思い出話とともに公開します。
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