11月12日(現地時間11月11日)に、仮想通貨大手の「FTXトレーディング」は、同社とグループ会社が日本の民事再生法に相当する、連邦破産法第11条の適用を申請したと発表した。
FTXは、メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(28)が、アンバサダー契約を結んでいたことでも知られている。
「大谷選手とFTXのアンバサダー契約では、報酬すべてが同社の株式や仮想通貨で受け取ることになっていたため、同社が破綻したことによる影響は免れないと思われます」(経済担当記者)
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スポーツ界で多くのオフィシャルスポンサー契約を結んでいたFTXは、大谷以外の米国有名スポーツ選手とも“蜜月関係”を築いており、NFLタンパベイ・バッカニアーズに所属するトム・ブレイディや、NBAゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーのほか、女子テニスの大坂なおみともアンバサダー契約を結んでいた。
これを受けて、元プロ陸上選手の為末大氏は、自身のTwitterでこう指摘している。
《マネジメント事務所の責任は大きいです。アスリートは大雑把でもいいのでテクノロジーの本質を理解している事務所を選ばなければなりません》
《世の中で思われているよりもアスリートは意思決定をしていません。唯一最も重要なのがマネジメント事務所、ないしはマネージャー選びです。これで7,8割決まってしまいます。ここがしっかりと押さえれば問題は避けられますが、ここが緩いとアスリートの価値は傷ついてしまいます》
スポーツライターは為末氏の発言をこう解説する。
「大谷選手のように、レギュラーシーズンだけで年間162試合をこなすメジャーリーグの一流選手が、自らひとつひとつのスポンサーを選定することは現実的ではなく、その決定は周囲のアドバイスによるものが大きい。現役時代、競技と並行して、自らでスポンサー探しなどをしていた為末氏は、そのことを指摘しているんです。
そういう意味では、来季の年収が75億円以上ともいわれる大谷選手の“カネまわり”で、ほかにも気になる動きが最近ありました」
それは、11月2日に明らかになった「TMRWスポーツ」の初期出資メンバーとして、大谷が加わっていたことだ。
TMRWスポーツは、男子ゴルフのタイガー・ウッズとローリー・マキロイが共同で設立した会社で、スポーツエンターテインメントとテクノロジーの融合を目指すベンチャー企業。
「出資者のなかには、大谷選手と同じくFTXのアンバサダーを務めていたカリーのほか、所属チームを通じてFTXとパートナーシップを結んでいたF1ドライバーのルイス・ハミルトンなど、非常に豪華な名前が含まれています。
TMRWは、ゴルフシミュレーターを用いた大会の展開を目指すなど、FTXとはビジネスの指針はまったく違います。ただ、以前までおカネに関して『とくに消費することもないので、今のところは貯まっていく一方です』と話していた大谷選手が突然、ゴルフに大出資したのは、誰かの助言なしではありえないと思います。
メジャーリーグでも、投資に失敗して、巨万の富を失ったかつての大物選手が多くいますし、大谷選手につく“助言者”の目利きが正しいのかどうか、非常に心配です」(前出・スポーツライター)
日本の、いや、世界の至宝だけに、投資話も引く手あまたであろう大谷。心配は尽きない。
( SmartFLASH )