アルコ＆ピース　酒井健太が熱弁！ 『サ飯』が導く “究極のととのい世界”

 

　サ飯……それはサウナの後に食べる食事のこと。熱い部屋で汗を流した後の飯は、ふだんより格別に美味しく感じるというのはサウナーにとっていまや常識だ。空前のサウナブームで新店舗が続々とオープンするなか、飲食店も顔負けの極上のサ飯を提供するサウナを紹介！

 

■サウナ後の “ととのい” が最高のスパイス

 

「サウナにハマったきっかけは10年ほど前です。その日は出演していた『オールナイトニッポン』（ニッポン放送）の生放送が朝5時に終わり、朝7時の新幹線に乗って地方営業に行くことになっていました。

 

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　まだ時間的に余裕があったので新橋のサウナ『アスティル』に入ったんです。そうしたらめちゃめちゃ気持ちよくて。以前からサウナは好きでしたが、それで覚醒しましたね。今ではどっぷり……です（苦笑）。

 

　それから静岡のSBSラジオでレギュラー番組を持たせていただくようになり、全国からサウナ好きが集まる、1時間待ちも当たり前の『サウナしきじ』に通い始めてサウナ愛にブーストがかかってしまいました。そこは水風呂が天然湧水なんです。初めての感覚に感動。『水風呂はシングル（10℃未満）がいい』というサウナーもいますが、僕は15℃前後が好きなので、こちらの水風呂はぴったりなんです」

 

　サウナを語り始めたら止まらない酒井健太はサウナ飯もこよなく愛している。サウナで楽しむ食事は、独特の雰囲気と味わいがあるのだという。

 

「皆さん “ととのいたい” という共通の目的があってサウナに来られていると思うんです。だから、それぞれは他人ですが『俺たち、わかり合えてるよな』的な仲間意識みたいなものが生まれてきます。言ってみれば連帯感ですね。

 

　そのため食事も個々でリラックスしながら楽しんではいるものの、隣のテーブルの方とは家族・友人といった気持ちになれるんです。それが食事をより美味しくさせてくれます。これがサウナ飯のいいところです。僕の中では食事が美味しいサウナは採点に加点されて『行きたいサウナ』のランキングがグングン上がります」

 

　そんな酒井は「お食事処」で、どんなメニューを注文するのだろうか。答えは意外にも「塩辛い、脂っこいメニュー」だった。その理由は……。

 

「大汗をかいた後は塩分の補給が必要ですから（笑）。それと個人的にはギトッとした脂っこい料理を食べたくなります。だからこちらの『かるまる』さんでは『信玄鶏の塩麹唐揚げ定食』（990円）をよく注文しています。大きな唐揚げは柔らかくて外はカリカリ、中はジューシー。ほどよい塩気の塩麹ともすごく合います。そしてなにより“ととのい”が最高のスパイスになってますね。ちなみにご飯の大盛りは無料。漫画を読みながらこの唐揚げ定食を食べる。これが僕の至福の時間です」

 

■まるで都心のオアシス関東最大級サウナ施設

 

　サウナのテーマパークとも呼ばれる「かるまる」は4種のサウナと4種の水風呂、5種の風呂など、関東最大級のサウナ施設で人気。酒井も「自宅からは離れていますが、月に1回は来ています」と常連だ。

 

「本場のフィンランドと同じ『薪サウナ』が好きです。木の香り、やわらかな光、揺れる炎、パチッと鳴る薪の音を聞きながらリラックスしています。池袋でこれが楽しめるのは魅力的です」

 

　雑誌や漫画が1万冊以上あり、飛行機のファーストクラスを思わせるリクライニングシートでは読書のほかに動画鑑賞も楽しめる。プライバシーが重視されたカプセルタイプの休憩スペースがあるのも嬉しい。ホテルタイプの部屋もあるので便利だ。

 

さかいけんた
1983年10月29日生まれ　2006年4月に結成されたお笑いコンビ・アルコ＆ピースのツッコミ担当。『アルコ＆ピースのメガホン二郎』（テレビ東京系）など多数のレギュラー番組を持つ。自身のYouTubeチャンネルでサウナ関連動画をあげるなど、芸能界屈指のサウナーとしても知られる

 

『Sauna ＆ Hotel「かるまる」 池袋店』
住所／東京都豊島区池袋2-7-7　6階
営業時間／11:00～翌10:00
定休日／年中無休

 

写真・岩松喜平

( 週刊FLASH 2022年12月20日号 )